サイバーエージェント、「ABEMA」は「先行投資から損益改善フェーズに入った」(藤田社長) 広告や課金、周辺ビジネス成長 MLBなど番組充実でWAU拡大続く
サイバーエージェント<4751>の藤田晋社長は、この日(10月27日)開催した2021年9月通期の決算説明会において、インターネットTV局「ABEMA」を展開するメディア事業について、「損益改善フェーズに入った」とコメントした。
「ABEMA」の広告や月額課金、周辺事業の売上が大きく伸び、第4四半期(21年7~9月)の売上高は過去最高となる226億円(前年同期比28.5%増)を記録。営業損失は35億円となったが、これから徐々に減らしていくようだ。
同社では、ここ数年、「ABEMA」への先行投資を継続してきたが、収益化に動くメドである1000万WAU(週次アクティブユーザー数)を突破し、直近では1800万を記録した。WINTICKETなども新規で立ち上げたサービスも成長中だ。
番組面では、大谷選手が活躍したメジャーリーグベースボール(MLB)を放送したことや、Girls Planet 999など若年層に支持された番組を強化したことが視聴者数の増加に貢献したという。
また、視聴デバイスについてはスマホが最も多いが、テレビが伸びていることも明かした。新たに発売されるテレビのリモコンのほとんどに「ABEMA」ボタンが採用されており、出荷数が伸びるにつれて視聴数も伸びているという。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751