ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、10月29日、PS5のエネルギー効率向上と題した環境への取り組みについてのドキュメントを公開した。
同ドキュメントによると、PlayStation5の性能はPlayStation4に比べて大幅に向上(例えばPS5のSSDの読み込み速度はPS4のHDDの読み込み速度の約100倍)したため、PS5が省エネルギーを維持することに注力したという。
そこでPS5ではAMD Zen 2およびRDNA 2ベースの効率的なチップセット、電源、省電力設定などの改良により、いくつかの重要な消費電力を削減できたととのこと。改良を明確に示す事例は以下の通りとなっている。
– PS5では動画コンテンツ再生時およびホーム画面での消費電力を、PS4およびPlayStation®4 Proの発売時に比べ、大幅に削減している。
– PS5でPS4のゲームをプレイする際の消費電力は、PS4 Proでプレイする場合に比べ最大で約3分の1に削減している。
– PS5はゲームを一時中断した状態での消費電力をPS4およびPS4 Proと比較して約80%、またインターネットに接続した状態でのUSB充電時の消費電力を28〜39%削減した。
一般的に、PS5用のゲームをプレイするためにはPS4用のゲームよりも多くの電力が必要であるものの、上記の改善により、2013年の発売当初のPS4と比較した場合、PS5の消費電力は約11〜17%減少したと推定している。
PS5でのエネルギー効率化を総合的に勘案すると、PS5は100万台ごとに年間約46,000トン相当の炭素排出を削減すると試算している。2020年11月から2021年8月までに販売したPS5の場合、5年間の使用で推定6.2TWh(テラ・ワット・アワー)の電力を抑制できたことになり、これは英国の約170万世帯の年間平均電力使用量に相当するとしている。
その他の詳細は下記から確認できる。
PS5のエネルギー効率
https://www.sie.com/jp/blog/2021/10/28/ps5-and-its-energy-efficiency/
会社情報
- 会社名
- 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)
- 設立
- 1993年11月
- 代表者
- 暫定CEO 十時 裕樹