東映アニメ、第3四半期の「デジモン」海外版権収入が急増、10億円超に 商品化権販売伸びる、アプリも中国で1位に 「スラムダンク」は大幅減
東映アニメーション<4816>は、昨日(1月28日)発表した第3四半期累計(21年4~12月)の決算で、「デジモンアドベンチャー」シリーズの版権収入が大きく伸びたことを明らかにした。同シリーズの版権売上高は、前年同期においては上位に入っておらず、5億円未満だったと推測されるが、今回は10億9200万円まで一気に売上を伸ばした。
同社によると、北米での商品化権販売が好調だったという。このほか「デジモンゴーストゲーム」の放送を開始したほか、中国で「デジモン新世紀」をリリースしており、セールスランキングと無料ランキングで首位を獲得した。今年は「デジモンサヴァイブ」の発売も控えており、さらなる伸びが期待されるところ。
他方、気がかりなのが版権売上が急低下した「スラムダンク」だ。2021年1~3月をピークに低下しており、2021年10~12月をみると、前年同期比で58.3%減の3億5300万円まで落ち込んだ。2022年秋に「スラムダンク」のアニメ映画が公開される予定で、そこでどこまで伸ばせるかが注目される。そして日本国内でのアプリ配信も期待したい。
会社情報
- 会社名
- 東映アニメーション株式会社
- 設立
- 1948年1月
- 代表者
- 代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高671億1700万円、営業利益177億7200万円、経常利益203億円、最終利益145億9300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4816