gumi、第3四半期決算は最終赤字51億円 前年同期16億円の黒字 既存ゲーム不振、新作も開発費と広宣費が負担 暗号資産評価損、減損損失も

gumi<3903>は、この日(3月11日)、第3四半期累計(21年5月~22年1月)の連結決算を発表し、売上高141億2800万円(前年同期比4.9%減)、営業損失19億2100万円(前年同期は18億5400万円の利益)、経常損失31億7800万円(同28億3700万円の利益)、最終損失51億2900万円(同15億9800万円の利益)と減収・赤字転落となった。

・売上高:141億2800万円(同4.9%減)
・営業損失:19億2100万円(同18億5400万円の利益)
・経常損失:31億7800万円(同28億3700万円の利益)
・最終損失:51億2900万円(同15億9800万円の利益)

主力のモバイルオンラインゲームで既存タイトルの売上減少に加えて、新作開発費やプロモーション費用が負担となった、としている。その一方で、ブロックチェーン事業が黒字転換し、XR事業も赤字幅が縮小した。

さらに前年同期に計上された暗号資産評価益5億5600万円や持分法投資利益2億8400万円が計上されなかっただけでなく、逆に暗号資産評価損6億0900万円、持分法投資損失6億0100万円を計上したことが響き、経常損失が拡大。減損損失19億円も特別損失に計上した。


(モバイルオンラインゲーム事業)
売上高は139億8100万円(前年同期比5.4%減)、営業損失は19億1300万円(前年同期は20億1200万円の営業利益)となった。

売上高に関しては、「乃木坂的フラクタル」や「ラグナドール 妖しき皇帝と終焉の夜叉姫」など新規タイトルの売上寄与はあったものの、その他主力タイトルにおいて配信期間の長期化により売上が減少したことに伴い、前年同期比で減収となった。

営業利益に関しては、売上高の減少に加え、新規タイトルの開発に係る外注費の増加や一部新規タイトルにおける大型プロモーションの実施による広告宣伝費の増加も負担となった。


(XR事業(VR、AR、MR等))
営業損失は4400万円(前年同期は1億2200万円の営業損失)となった。第3四半期累計においては、主にファンド出資等を通じ、有力な技術・コンテンツ・人材を保有する企業との戦略的な連携を図ってきた。


(ブロックチェーン事業)
売上高は1億4700万円(前年同期比103.7%増)、営業利益は3600万円(前年同期は3400万円の営業損失)となった。主にgumi Cryptosで行っているコンセンサスノードの運営売上が寄与した。また、引き続きgumi Cryptosを通じ、新たなテクノロジーを活用する世界各国のブロックチェーン企業に対し、様々な支援を行った。


■20224月通期の見通し
なお、2022年4月通期の業績予想は非開示。同社では、グループを取り巻く事業環境は短期的な変化が激しいことから、グループの業績の見通しについては適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、と説明している。

株式会社gumi
http://gu3.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社gumi
設立
2007年6月
代表者
川本 寛之
決算期
4月
直近業績
売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3903
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