【決算レポート】coly、第4四半期は前年同期の『魔法使いの約束』の飛躍の反動で減収減益 複数の新作開発で研究開発費も増加 メタバースなど視野にパイプライン拡充へ

柴田正之 編集部記者
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coly<4175>の2022年1月期の第4四半期(11~1月)決算(非連結)は、前年同期は2019年11月にリリースした『魔法使いの約束』が初の周年を迎えて大きく飛躍していた反動もあり、YonYでは2ケタ超の減収減益となった。

売上高19億6900万円(前年同期比14.1%減)
営業利益4億3200万円(同49.8%減)
経常利益4億3200万円(同49.9%減)
最終利益2億9700万円(同51.5%減)

ただし、前四半期との比較では、『魔法使いの約束』2周年のグッズ販売が好調であったことや、『スタンドマイヒーローズ』の年末年始施策が堅調に推移したことで、売上高で前年同期比22.5%増、営業利益で同22.4%増と2ケタ超の増収増益となっている。

前年同期比で減益幅が大きくなっているのは、販売管理費が大幅に増加していることも一因となっている。特に研究開発費は、複数の新規作品開発の同時進行により、前年同期比62.0%増と大幅に増加した。また、『魔法使いの約束』の周年イベントに係る広告宣伝費が増加したことも販売管理費の増加につながった。

第 4 四半期の取り組みとしては、新型コロナウイルス感染症の流行の第5波がやや収まっていた時期ということもあり、積極的にオフラインイベントを実施した。

また、前述のとおり、『魔法使いの約束』が2周年を迎えたことを記念した2周年記念施策を実施するとともに、メインストーリーの追加やフルボイス実装を行った。

続く2023年1月期は、2022年春ごろをめどに同社5作品目となる探偵&恋愛シミュレーションゲームアプリ『&0(アンドゼロ)』のリリースを予定している。

また、新たな取り組みとして、同社初の常設店舗となる「coly more! 池袋PARCO店」を4月1日に オープンする予定だ。

また、2022年からの数年間をパイプライン拡充フェーズと位置付け、創業以来培ってきたオリジナルIP制作のノウハウを軸に、作品開発、展開の多様化に注力しつつ、感情をゆさぶる体験が最も重視されるEX(Entertainment Transformation)やメタバースの時代に向けた地盤を固めていくとしている。

なお、2023年1月期の業績予想については、合理的かつ信頼性のある業績予想の提示が困難との判断から非開示としている。今後の進捗を踏まえ、算定が可能になり次第、速やかに開示する方針だ。

株式会社coly(コリー)
https://colyinc.com/

会社情報

会社名
株式会社coly(コリー)
設立
2014年2月
代表者
代表取締役社長 中島 杏奈/共同創業者 代表取締役副社長 中島 瑞木
決算期
1月
直近業績
売上高50億6400万円、営業損益8億1300万円の赤字、経常損益7億9400万円の赤字、最終損益8億3000万円の赤字(2023年1月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
4175
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