アルファポリス<9467>は、5月13日、2022年3月期通期の決算を発表、売上高90億9000万円(前の期比17.5%増)、営業利益21億9400万円(同1.4%増)、経常利益22億0100万円(同1.4%増)、13億8900万円(同4.1%増)と増収増益となった。
売上高は5期連続で、利益は4期連続でそれぞれ過去最高を更新した。
利益面については、主に第2四半期会計期間に実施したテレビCM放映をはじめとした同社サービスの認知度向上に向けた大型成長投資による販売費及び一般管理費の大幅な増加が利益率を押し下げる結果となった。
・売上高90億9000万円(前の期比17.5%増)
・営業利益21億9400万円(同1.4%増)
・経常利益22億0100万円(同1.4%増)
・最終利益13億8900万円(同4.1%増)
① ライトノベル
当事業年度の刊行点数は213点(前期比14点増)となった。シリーズ累計140万部を突破したヒットタイトル 『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』の新作となる『自称悪役令嬢な妻の観察記録。』を刊行し、当タイトルを はじめとした人気シリーズの続刊が好調に推移した。
また、電子書籍については、引き続き親和性の 高い女性向け小説を中心に好調な売れ行きを示し、当ジャンルの売上を牽引した。結果、当事業年度の売上高は前期を上回る金額で着地した。
② 漫画
当事業年度の刊行点数は前期を大きく上回る138点(前期比18点増)となった。各書籍の売れ行きにつきま しては、2021年7月にTVアニメ化した『月が導く異世界道中』を筆頭に、『最後にひとつだけお願いしてもよろし いでしょうか』、『異世界でカフェを開店しました。』等の人気シリーズの続刊が堅調に推移した。
また、当ジャンルと親和性が非常に高い電子書籍販売についても、刊行点数の増加に加えて、新シリーズとなる 女性向け漫画が好調に推移したこと等により、売上は大幅に増加した。
結果、当事業年度の売上高は前期を大きく上回る金額で着地した。
③ 文庫
当事業年度の刊行点数は142点(前期比3点減)となった。『居酒屋ぼったくり』、『ゲートSEASON2』等の 大型タイトルの文庫版が堅調に推移し、売上を牽引した。
また、『居酒屋ぼったくり』著者による時代小 説『きよのお江戸料理日記』の続巻を刊行し、引き続き好調な売れ行きを示す等、新規ジャンルの強化にも取り組んだ。しかし、刊行点数が前期から減少したこと等を要因として、当事業年度の売上高は前期を下回る結果となった。
④その他
当事業年度の刊行点数は9点(前期比16点減)となった。同社が開催するWebコンテンツ大賞の「第6回歴 史・時代小説大賞」において特別賞を受賞した歴史小説『敵は家康』を刊行し、歴史・時代小説ジャンルの強化に 注力した。
し刊行計画の都合上、刊行点数が前期から減少した影響により、当事業年度の売上高は前期を下回る金額で着地した。
■2023年3月期の見通し
売上高95億円(前の期比4.5%増)
営業利益24億円(同9.4%増)
経常利益24億円(同9.0%増)
最終利益14億8800万円(同7.1%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社アルファポリス
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長 梶本 雄介
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 9467