東映アニメ、「デジモン」シリーズの海外版権売上が大幅増、22年3月期は15.3億円に 北米中心に商品化権好調 「スラムダンク」は低下続く

東映アニメーション<4816>は、2022年3月期の決算で、「デジモンアドベンチャー」シリーズの海外からの版権収入が15億3200万円と大きく伸びたことを明らかにした。同シリーズの版権売上高は、前の期においては売上上位に入っておらず、7億円未満だったと推測され、倍増以上の伸びとなった。

同社によると、北米での商品化権販売が好調だったほか、中国向けアプリゲーム『デジモン新世紀』が堅調に推移しているという。国内では「デジモンゴーストゲーム」を放送しているほか、2022年7月には「デジモンサヴァイブ」の発売を控えており、海外だけでなく国内でも盛り上がりが期待される。

 

他方、「スラムダンク(SLAM DUNK)」の海外版権売上高が前の期比27.7%減の16億7300万円と低下した。中国を中心にアジア圏で同タイトルのアプリゲームがヒットしたことで売上を伸ばし、四半期ベースの売上は2021年1~3月には9億6600万円を記録したものの、その後は低下傾向が続いている。

 

なお、2022年秋に「スラムダンク」のアニメ映画が公開される予定で、そこでどこまで伸ばせるかが注目される。同時に、日本国内でのアプリゲーム配信も期待されるところ。

 

東映アニメーション株式会社
http://corp.toei-anim.co.jp/

会社情報

会社名
東映アニメーション株式会社
設立
1948年1月
代表者
代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
決算期
3月
直近業績
売上高874億5700万円、営業利益286億6900万円、経常利益297億9100万円、最終利益209億円(2023年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4816
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