AIQVE ONE(アイキューブワン)は、自動テストのための独自ツール「Garbo(ガルボ)」for Switch(旧:Auto Tester)を開発したと発表した。
「Garbo」はゲームテストを自動化するために開発したAIQVE ONE独自のテスト自動化ツール。
「Garbo」を使用することで、テスト準備、テスト実行作業の自動化や、スクリプト作成を簡易化させることができ、テストの時間短縮につなげることが可能になる。
また、簡易コマンドを使用することで簡単にスクリプトを作成できるため、テスト現場への導入がしやすいことが特徴。
従来の「Garbo」では、iOS/Androidプラットフォームで展開されているゲームのみの対応だったが、今回のアップデートによりNintendo Switchで展開されているゲームへの対応も開始した。また、2022年7月にはPlayStation4やPlayStation5にも対応予定。
■「Garbo」概要
「Garbo」は、ゲームテストを自動化するために開発したAIQVE ONE独自のテストツール。「Garbo」では使用言語に汎用性が高くプログラミング初心者でも扱いやすいPythonを採用しているほか、簡易コマンドを使用することで簡単にスクリプトを作成できるため自動化初心者でも分かりやすく操作がしやすいツールとなる。
<「Garbo」の特徴>
1. テスト自動化で時間の短縮に
「Garbo」では操作手順が決まっている部分のテスト自動化ができる。ゲームの仕様変更があった際に行う「リグレッションテスト」、基本操作、表示物確認などの正常系テスト、さらにテスト準備に時間がかかる作業、テスト手順が長い、期待値に運要素があるものの自動化テストで効果を発揮する。
またAIQVE ONEでは自動化テストのノウハウを構築し、テスト設計から自動化テスト実行までの一連のフローを辿ることで、自動化テストの運用が「Garbo」によって実現できる。
※ゲーム性質、テスト内容によって自動化可能範囲はさらに多くなることはある。
2. テスト自動化初心者でも簡単操作!テスト現場への導入コスト軽減へ
「Garbo」では使用言語に汎用性が高くプログラミング初心者でも扱いやすいPythonを採用しているほか、簡易コマンドを使用することで簡単にスクリプトを作成できるため自動化初心者でも分かりやすく操作がしやすいツールとなる。そのためテスト現場への導入がしやすいことが特徴。
<「Garbo」操作画面>
「Garbo」は端末の画面上に表示した画像を切り取り、スクリプトの条件文を利用した画面操作ができる。従来の「Garbo」では、iOS/Androidプラットフォームで展開されているゲームのみの対応だったが、今回Nintendo Switchで展開されているゲームへの対応も開始した。
1. Switchコントローラー操作への対応が可能
全てのボタンが自動操作できる。L/Rスティック操作や、スティックの傾け度合いの指定など、コントローラーの細かい操作の指定ができる。ボタン/スティック操作は、Press(一度押し)、Hold(押し続ける)、Release(離す)指定によりボタン/スティックの同時操作ができる。
2. 画面のタッチ操作も自動化可能
コントローラー操作の他に、タッチ操作も可能となるため、スマートフォンとのマルチプラットフォーム展開があるアプリにはスクリプトの相互流用ができる可能性が広がる。
<導入事例の概要>
1. 対象ソフト
ゆるゆる劇場クラシック(Switch版)
開発&販売:カエルパンダ
協力:エディア
2. ソフトの概要
劇場1,2,3と各ストーリーに分かれており、ミニゲームをクリアしながらシナリオを進めていくアドベンチャーゲーム。
3. 自動化対応の流れ
作成したテストケースの中で自動化テストが可能な項目の振り分けを行い、その後自動化テストのスクリプトを作成。自動化スクリプトを使用し手動テストと並行で検証。
4. 自動化対応した箇所
・Switch移植時の追加機能(画面遷移や基本的な動作の確認/端末依存の動作確認など)
・インゲーム共通機能(通貨獲得、アイテムなど)
・各ストーリーの要素(ミニゲームなど)
・Switchの端末依存機能(セーブ、各ボタン、画面タッチなど)
<テストケース振り分けと該当項目>
自動化テストが可能な項目の振り分けを行った結果が以下画像となる。機能によっては、最大で【29%】の項目が自動化可能となり、テスト時間の圧縮に繋げた。
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会社情報
- 会社名
- AIQVE ONE(アイキューブワン)