サン電子、第1四半期決算は経常利益1638%増の76億円 営業損失発生も為替差益とデリバティブ評価益で ゲームは「上海」とハイカジ、インディーズに注力
サン電子<6736>は、8月9日、2023年3月期 第1四半期(22年4月~22年6月)の連結決算を発表し、売上高95億5200万円(前年同期比32.2%増)、営業損失5億1200万円(前年同期は4億2500万円の利益)、経常利益76億6800万円(同1638.8%増)、最終利益39億9600万円(同1878.3%増)だった。
・売上高:95億5200万円(同32.2%増)
・営業損失:5億1200万円(同4億2500万円の利益)
・経常利益:76億6800万円(同1638.8%増)
・最終利益:39億9600万円(同1878.3%増)
売上高については、前期と比較してモバイルデータソリューション事業において受注が堅調に推移したことで売上は伸びたものの、成長しているモバイルデータソリューション事業を中心に研究開発を積極的に行った結果、営業損失となった。
モバイルデータソリューション事業については、継続的に新規機種・アプリなどに対応するための研究開発活動のほかに、分析システムの機能追加・改善等を重点的に取り組んでいる。またBlackBag社のPCフォレンジックとの連携等も注力している。
経常利益が大きな黒字となったが、これはデリバティブ評価益46億9300万円の発生と、為替差益34億8300万円の増加が主たる要因となる。これに伴い、最終利益も大幅な増益となった。
なお、ゲームコンテンツ事業をピックアップすると、「上海」を中心とする既存サービスで安定した収益を維持しつつ、グローバルマーケットでの販売強化のため、モバイル分野ではハイパーカジュアルゲームに注力し、PC/コンソール分野においては有望な海外インディーゲームとの協業によるゲーム配信を進めているという。この四半期決算では販売費及び一般管理費が増加したことで減益となった。
2023年3月期の連結業績予想
2023年3月期の業績予想については未定。イスラエル連結子会社であるCellebrite DIで認識している価格調整条項、特定の権利制限株式及びデリバティブワラント負債について、公正価値の変動による同社業績への影響を現時点で合理的に算定することが困難なため、としている。
会社情報
- 会社名
- サン電子株式会社
- 設立
- 1971年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 内海 龍輔
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 6736