【レビュー】『ポケモンユナイト』に本日より参戦した「バンギラス」の使用感をお届け！　防御・シールド無視の攻撃「げんしのちから」「すなじごく」が最大の魅力！

2022.08.16 17:14

ポケモンは、『ポケモンユナイト（Pokémon UNITE）』において、本日（8月16日）より、新たなポケモン「バンギラス」を追加した。

本稿では、ゲーム内で判明したわざの詳細や、その使用感レビューをお届けしていく。

▲バンギラスは、近接・バランス型。バランスの取れた戦闘能力と耐久能力を持つ。粘り強く戦うことが得意。

▲ゲーム開始時はヨーギラスから始まり、レベル5でサナギラス、レベル9でバンギラスに進化する。

バンギラスは通常攻撃の3回目が強化攻撃となり、命中時に与えるダメージが増加する。

特性は進化するたびに変化する仕様となっており、ヨーギラスは「こんじょう」である程度のダメージを受けると、少しのあいだ攻撃が上がる。一度この特性が発動すると、次に発動するまで一定の待ち時間が必要となる。サナギラスになると「だっぴ」である程度のダメージを受けると、自分の状態異常を無効にし、シールド効果を得る。こちらも、一度この特性が発動すると、次に発動するまで一定の待ち時間が必要となる。最後に、バンギラスは「すなおこし」でわざ使用後、少しのあいだ周りにすなあらしを起こす。周りにいる相手のポケモンにダメージを与えながら、自分の防御と特防を上げる。

ここからは覚えるわざを紹介していく。まずはレベル1の状態で覚えられる「かみつく」と「ロックカット」について。ダメージが大きい「かみつく」は、相手のHPが一定の割合を下回っていれば移動妨害の効果も付与されるため、トドメの一撃や、その直前までHPを削れるラインを見極めてから使用したい。一方、移動も兼ねられる「ロックカット」は命中後に攻撃力が上がる効果があるため、逃げよりは相手との距離を詰める攻めの際に使用したい。リキャストは8秒と長めになっているので、肝心なときに使用できずKOされてしまわないよう管理には気を付けよう。また、ヨーギラスは先述した「こんじょう」の特性も持っているため、攻撃で相手をまくれるラインを見極め、やられる前にこちらが先にKOできよう立ち回りたい。

●かみつく
リキャスト：5秒
わざ種別：近接
前方にいる相手のポケモンにダメージを与える。HPが一定の割合を下回った相手のポケモンは、少しのあいだ移動できなくなる。

●ロックカット
リキャスト：8秒
わざ種別：ムーブ
指定した方向へ突進し、当たった相手のポケモンにダメージを与える。わざが相手のポケモンに命中すると、少しのあいだ攻撃が上がる。

次に、レベル5でサナギラスに進化するタイミングで「あくのはどう」か「ストーンエッジ」を覚えられる。「かみつく」の上位互換となる「あくのはどう」は、後述する「げんしのちから」と組み合わせることで相手の防御やシールドを無視してダメージを与えられる時間を延長できる点が最大の特徴となる。「おたすけバリア」やゴール上にいても無理矢理KOを狙えるため、押している際には味方にとってもかなり心強いわざとなる。ただし、わざを使用してから発動までにやや時間がかかる点には注意したい。一方、3回まで連続使用が可能な「ストーンエッジ」は、全て当てるとかなりのダメージを与えられるが、時間がかかってしまうため相手の妨害攻撃などに阻まれやすい。特に、乱戦の際は相手の動きに気を付けつつ、味方と連携を図りながら攻められると良いだろう。

●あくのはどう
リキャスト：5秒
わざ種別：範囲
横なぎに闇のもやを吐き、命中した相手のポケモンにダメージを与える。わざを受けた相手のポケモンの残りHPが一定の割合を下回る場合、そのポケモンは少しのあいだ移動できなくなる。また、一定時間内に再び相手のポケモンにこのわざを命中させると、追加ダメージを与えられる。「げんしのちから」で攻撃の貫通力が強まっているときにこのわざを命中させると、相手のポケモンの防御やシールドを無視してダメージを与えられる時間がより長くなる。アップグレード後は、わざの待ち時間が短くなる。

●ストーンエッジ
リキャスト：8秒
わざ種別：範囲
範囲内にいる相手のポケモンにダメージを与える。このとき自分との距離が近いポケモンほど、大きなダメージを受ける。このわざは一定時間内であれば3回まで連続使用でき、そのたびに攻撃範囲が広がる。アップグレード後は、わざの与えるダメージが増加する。

続いて、レベル9でバンギラスに進化するタイミングで「げんしのちから」か「すなじごく」を覚えられる。「げんしのちから」は、先述した通り「あくのはどう」と組み合わせることで強力な効果が得られるため、「あくのはどう」を習得しているのであれば「げんしのちから」を選択するのが非常に魅力的。一方、かなり長い距離の移動も兼ねられる「すなじごく」は、妨害効果もあり、相手を足止めできるためわざの使用に時間が必要な「ストーンエッジ」と相性が良い。こちらのわざも、砂ぼこりの中でダメージを与えることで相手の防御やシールドを無視できるため、逆転の足掛かりになりやすい。アイテムに「だっしゅつボタン」を選択しているなら妨害耐性がある「げんしのちから」を、状態異常を治すことができる「なんでもなおし」を持っているなら移動ができる「すなじごく」を選択するといった選び方も良いだろう。わざごとの条件は異なるものの、どちらを選択しても相手の防御・シールドを無視できる効果を持っているため、さまざまな組み合わせを試して自身の使いやすいわざ構成を探っていこう。

●げんしのちから
リキャスト：10秒
わざ種別：能力上昇
ちからを溜め、衝撃波を放って攻撃する。周りにいる相手のポケモンにダメージを与え、少しのあいだ行動できなくする。ちからを溜めているあいだは、移動速度が上がり、シールド効果と妨害耐性もつく。衝撃波を相手のポケモンに命中させると、自分の攻撃の貫通力が強まり、一定時間相手のポケモンの防御やシールドを無視してダメージを与えられる。また、命中すると第2波も打てるようになる。第2波は前方に放たれ、相手のポケモンにダメージを与えて移動速度を少しのあいだ下げる。命中時にシールド効果を得られるが、シールドの強さは第2波が命中した相手のポケモンの数に比例し、3匹命中時に最大となる。アップグレード後は、わざによるシールド効果が強くなる。

●すなじごく
リキャスト：10秒
わざ種別：妨害
指定した方向へひとっとびで移動する。ジャンプの最中に当たった相手のポケモンにダメージを与え、少しのあいだ行動できなくする。着地の衝撃で移動先には砂ぼこりがたちこめ、範囲内にいる相手のポケモンへ継続ダメージを与えて移動速度も下げる。このわざを砂ぼこりの中でもう一度使うと、正面にいる相手のポケモンを引き寄せられる。また、砂ぼこりの中では、受けるダメージが軽減する。逆に攻撃するときは、相手のポケモンの防御やシールドを無視してダメージを与えられる。アップグレード後は、より長いあいだ砂ぼこりが舞うようになる。

最後に、ユナイトわざ「リーサルランページ」について。相手のポケモンの残りHPが一定の割合より低い場合、そのポケモンを即KOできるという特徴を持っているため、使いどころが非常に重要なわざとなっている。発動の瞬間に大ダメージを与えられる類のわざではないため、使用スキルは必要となるが、使いこなすことができれば自分ひとりで試合を一気にひっくり返すことも夢ではない。効果中に自分がKOされないよう味方と連携し、弱った相手から順にKOを狙おう。

●リーサルランページ
わざ種別：能力上昇
怒りを爆発させ、暴れだす。少しのあいだ移動速度が上がり、妨害を受けても本来より短い時間で正常に戻れるようになる。暴れているあいだは通常攻撃の動きが変わり、与えるダメージも増加する。この通常攻撃を受けた相手のポケモンの残りHPが一定の割合より低い場合、そのポケモンは即KOされる。

今回、バンギラスを使用してみて感じたのは、レベル9になることができればかなりのパワーを得ることができるということ。最終進化レベルが9と遅めに設定されていることもあり、レベルさえ上がってしまえば対応できるポケモンは多くない。その分、レベル9になるまでは我慢の時間となっており、特に防御寄りの特性が目立つサナギラス（レベル5～8）でどのようにしてレベルを上げていくかがポイントとなる。ここをすんなり乗り越えることができるかどうかが、試合の勝敗にも直結してくるだろう。序盤で有利を得やすいルカリオや、サポートとして強力なハピナスなどが味方にいればより戦いやすくなるはずだ。