ナナメウエは、8月23日、bitFlyerとIEO実施に向けた契約を締結したと発表した。
「IEO(Initial Exchange Offering)」は、 企業やプロジェクト等がトークンを活用した資金調達を行う仕組みであるICO(Initial Coin Offering)の中でも、 暗号資産取引所が主体となってプロジェクト審査およびトークンの販売を行う仕組みとなる。資金を調達できるだけでなく、 トークンを活用することでコミュニティの形成・強化しやすいのが特徴だ。
今回の契約で、バーチャルワールド「Yay!」内で利用可能なトークン「YAY」の発行を予定している。トークンの発行により参加者自身の自律性を高めるのが狙いという。また bitFlyer は「YAY」の受託販売を目指す。
8月23日に行った「bitFlyerとナナメウエ、 IEO実施に向けた契約締結に関する記者発表会」では、ナナメウエ代表の石濵嵩博氏は、トークンの詳細に関しては、審査中ということもありまだ明らかにしていないものの、チェーンについてはイーサリアムベースを検討していると語っていた。
また日本国内でのトークン発行に関しては他国に比べて税制面で非常に厳しい状況だ。こちらについて石濵氏は、海外にファウンデーションを設立し対応するとコメント。IEOを実施した後、その調達した資金の70%を開発やコミュニティー向けに、30%は税金に利用するとその用途を答えていた。
ナナメウエはweb3時代のバーチャルワールド「Yay!」を開発運営をしている。同社の事業活動には以下のような背景があるようだ。
石濱氏は「国内最大級の暗号資産取引所である bitFlyerの国内初のIEO実施に向けた契約提携を発表できたことを嬉しく思います。 Yay! は、 幅広い世代で多種多様な利用者が日常的に使っており、 ありのままの自分をさらけ出して、 性別も、 年齢も、 住む場所も飛びこえ、 自分の『好き』を心ゆくまで楽しめるバーチャルワールドです。 今回、 bitFlyer社とのIEO実施に向けた取り組みにより、 Yay!のコミュニティに経済が宿り、 バーチャルワールドにとって最も本質的で重要な他人への思いやりや愛情をコミュニティへの貢献として評価することができ、 利用者が真に『好きなことで生きていく』サステナブルなバーチャルワールドを実現できると確信しています。 」とリリースでコメントしている。