ラディウス・ファイブ、自分のイラストの個性を学習・反映したAIイラストメーカー「mimic」β版をリリース

ラディウス・ファイブは、自分のイラストの個性が反映したイラストを無限に作り出せるAIイラストメーカー「mimic(ミミック)」のベータ版をリリースした。mimicは、AIは本来創作活動をする人のために使われるべきではないか、ということを考えて開発をしたAI。クリエイターが抱える様々な課題を解決するために開発をしたクリエイターのためのイラスト生成AIサービスとなる。


■サービスの特徴
(1)最小15枚程度のイラストがあれば生成可能
mimic では、クリエイターにアップロードした15枚以上のイラストから、その人の画風を学習して、そのクリエイター風の独自の新しいイラストを生成する。なお、アップロードする枚数は最小で15枚だが、枚数が多いほど精度が上がる傾向にあるので、より多くの枚数で学習することを推奨している。

(2)2時間程度でAIイラストメーカーができる
イラストをアップロードすると約2時間程度でAIイラストメーカーが出来上がる。ベータ版では、2つのイラストメーカーを無料で提供しており、イラストメーカー1つあたり30枚のイラストを生成することができる。

(3)生成したイラストの権利はクリエイターに帰属する
AIは創作活動をする人のためにあるべきという考えの元、mimicで生成したイラストの著作権はイラストをアップロードしたクリエイターの権利となる。なお、同社のAIによって生成するため著作者人格権については同社から移転できないが、利用規約に定めるように同社は著作者人格権を行使しないので、イラストをアップロードするクリエイターに権利がある状態になる。


■想定する利用用途
・イラスト制作の参考資料に
mimic で生成したイラストは自身が絵を描く際の参考資料として活用できる。普段描かない雰囲気のキャラクターやいつもとは違う塗り方のキャラクターなど、クリエイターの絵柄に近いイラストを参考にすることで、よりイメージしやすい参考資料となる。

・SNS・ファンコミュニティを活性化
イラストメーカーが作成したイラストをSNSのアイコンとしてプレゼントしたり、ファンの人気が高いキャラクターの全身イラストを描く等、ファンとのコミュニケーションで活用することを想定している。

なお、β版時点ではイラストメーカーが作成したイラストは透かし入りになっているが、後々透かし解除の機能もリリース予定。


■mimic(β)の概要
・技術について
mimic はAI技術(Deep Learning)を用いて独自に開発したRADIUS5のオリジナルのAIサービス。通常のイラスト生成AIは多量のイラストを学習して様々なテイストのイラストを生成するものだが、mimicで使用するAIは「少ない枚数から特定の書き手の個性を捉えること」に特化している。

少ない枚数を元にすると「極端にイラストのテイストが偏る」、「生成されるイラストの品質が低下する」という問題があった。これを解決するためにAIの学習をパラメータを細かく変更しながら多段的に進行させることで、個人の個性を捉えつつ、テイストに広がりがありながら一定以上の品質のイラストを生成することが可能になった。

・mimic(β)の仕様について
入力ファイル形式 : JPEG, PNG, WEBP, BMP
出力ファイル形式 : PNG
解像度 :512*512
イラストメーカーによって生成する数:30枚
価格:β版では無償で提供している。

▼「mimic」
URL: https://illusimic.com