9月1日の東京株式市場では、日経平均は続落となった。前日比430.06円安の2万7661.47円でこの日の取引を終えた。米国連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの継続や景気後退懸念が根強く、景気敏感株や値がさ株を中心に売りが出た。海運や商社、資源株、自動車株、半導体製造装置などの下げが目立った。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、KADOKAWA<9468>が続伸。前日、子会社フロム・ソフトウェアがテンセント子会社とソニー子会社を割当先とする第三者割当増資を実施すると発表。364億円の資金を調達するが、ゲームIPの企画・開発強化、世界市場における自社パブリッシングの範囲拡大に向けた体制構築につなげていく。持ち分が減るものの、両社との連携によるゲーム事業の業容拡大を期待した買いが入ったようだ。フロム・ソフトウェアと『エルデンリング』を共同開発したバンダイナムコホールディングス<7832>は売られた。
エクストリーム<6033>も大幅反発。子会社ドラガミゲームスが保有するIPである『√Letter ルートレター』の実写映画が米国で公開されたと発表したことが刺激材料となったようだ。また、ドラガミゲームスは、角川ゲームスより事業移管する形で設立された会社ということもあり、連想書いも入ったもようだ。
ほか、ギークス<7060>、コナミグループ<9766>、ブシロード<7803>、壽屋(コトブキヤ)<7809>もしっかり。
他方、ベクター<2656>は反落。定款の一部変更を発表したことが材料視され、年初来高値を更新する場面があったものの、利食い売りに押されてマイナス圏に沈んだ。定款の事業の目的に追加されたのは、NFT、ブロックチェーン、メタバースに関わるシステムの企画、開発、制作および販売や、金融業、マネジメント業など様々な事業内容となっている。
でらゲー買収が完了したケイブ<3760>の下げがきつく、coly<4175>、メディア工房<3815>、ディー・エル・イー<3686>、モイ<5031>、ANYCOLOR<5032>も安い。