マクアケ、今期2度目の下方修正 2022年9月通期は最終損失3.5億円で着地する見通し リアルな体験への回帰が背景に

マクアケ<4479>は、この日(9月9日)、2022年9月通期の連結業績予想の下方修正を行い、売上高42億円(前回予想47億円)、営業損失3億6000万円(同000万円の損失)、経常損失3億4000万円(同2000万円の利益)、最終損失3億5000万円(同6500万円の利益)、EPS0.00円(同0.00円)とした。今期2度めの下方修正となる。


・売上高:42億円(前回予想47億円)
・営業損失:3億6000万円(同000万円の損失)
・経常損失:3億4000万円(同2000万円の利益)
・最終損失:3億5000万円(同6500万円の利益)
・EPS:0.00円(同0.00円)


コロナ禍でオフラインからオンラインへの移行が急速に進んだ一方、オフライン(リアル)での体験が制限されていた分、オフラインの体験へのニーズが溜まっており、直近オフラインの制限が大きく緩和したことで、飲食、お買い物及び旅行等リアルでの体験が非常に活発になっている。

このようなオフラインへの回帰現象は、想定よりも強く、世界的なあらゆるもののオンライン化のスピードを上回る勢いで一定期間現れると捉えており、特に同社の第4四半期の業績への影響は大きいものと判断したという。

併せて、直近の急激な円安による事業者の製造コストの高騰や、国際情勢による部品調達方法の見直しにより、新商品の先行販売開始のスケジュールが一定程度後ろに変更する可能性も念頭に入れて業績予想を見直した。

①売上高:展示会、見本市、その他リアルのイベントの開催が活発になり、オフラインでの商品デビュー機会が増えたことにより実行者の掲載開始数が減少していることに加え、オフラインでの飲食、お買い物、旅行等への消費金額が増加していることによって、第4四半期において消費者が Makuake を訪問してから応援購入する比率が減少し、CVR が低下している。これらの主要KPIの減少により応援購入総額が計画を大幅に下回っていることから、売上高を変更している。応援購入総額は196億8000万円を見込んでいる。

②営業利益:来期以降の成長に向けた人材確保を第3四半期累計まで進めたことにより、人件費が増加している。また、WEB を活用した広告宣伝費は継続的なユーザー獲得や売上高の成長加速に寄与する支出であるため、当初の計画から変更していない。売上高の減少による影響が大きく、営業利益を変更している。