AbemaTV、2022年9月期決算は売上高41%増の365億円と大幅増収 営業赤字113億円と前期137億円から改善 「損失改善フェーズに入った」(藤田社長)
AbemaTVの2022年9月期の決算は、売上高365億2900万円(前の期比41.4%増)、営業損失113億1700万円(前の期は137億4600万円)、経常損失116億6800万円(同140億4300万円)、最終損失118億3200万円(同171億3900万円)と巨額の赤字を計上した。ただ、2022年9月通期の決算説明会において、藤田晋社長が「損失改善のフェーズに入った」とコメントしたように、売上高が大幅に伸び、赤字幅も縮小するなど収益の改善が進んでいる。
・売上高:365億2900万円(同41.4%増)
・営業損失:113億1700万円(同137億4600万円)
・経常損失:116億6800万円(同140億4300万円)
・最終損失:118億3200万円(同171億3900万円)
同社は、サイバーエージェント<4751>とテレビ朝日の合弁会社で、インターネットテレビ局「ABEMA」を運営。引き続き番組制作を中心に先行投資を行ったが、WAU(月次アクティブユーザー数)が1896万人に到達し、メディアとして大きく成長した。有料会員や「PayPerView」関連の収益が伸びているほか、公営ギャンブル「WINTICKET」など周辺事業の収益が伸びた。
なお、これは次期の決算に影響する要因だが、「FIFAワールドカップ カタール2022」の全試合無料中継を行い、過去最高の視聴数を更新するなど脚光を浴びた。短期的には配信権料や配信関連の費用などコストも上がっているだろうが、中長期的にはサービス利用者が増えたことによるプラス効果も見込まれるため、どういった売上・利益の着地になるのか注目されるところだ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751
会社情報
- 会社名
- 株式会社AbemaTV
- 設立
- 2015年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 藤田 晋