【ゲーム株概況(10/25)】『メメントモリ』好調を受けてBOIが5日連続のS高 増額の円谷フィールズ、『BRSF』発表のギークス大幅高
10月25日の東京株式市場では日経平均株価は続伸。前日比275円38銭高の2万7050円28銭でこの日の取引を終えた。米国の金融引締が緩和するとの期待から買われた米国市場の流れを受けて買い優勢で始まった。ただ、決算シーズンということもあり、上値を追う動きは限定的だった。日米の決算発表の動向を見極めたいといった動きが強いようだ。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、バンク・オブ・イノベーション<4393>が5日連続のストップ高となった。引き続き新作『メメントモリ』が好調に推移していることを評価した買いが入っているようだ。
10月18日のリリース後、App Storeのセールスランキングで一時3位に入ったが、Google Playでも3位にランクイン(ゲームカテゴリー)。東アジア圏を中心に海外でも支持を集めており、業績への貢献が期待されている。自社配信でかつ版権を使わない、オリジナル作品であるため、収益寄与も大きくなるとみられ、水準訂正の動きが続いている。
ギークス<7060>が商いを伴って大幅高。子会社のG2 Studiosがグッドスマイルカンパニーと共同で、スマートフォン向けゲームアプリ『ブラック★ロックシューター FRAGMENT(BRSF)』を11月24日より配信することを発表したことが株価の刺激材料となっているようだ。
円谷フィールズホールディングス<2767>が年初来高値を更新。前日10月24日に非開示としていた第2四半期業績予想を公表したほか、2023年3月期通期の業績予想の大幅な上方修正を行ったことが材料視された。2023年3月通期の連結決算につい、売上高1050億円(前の期比10.7%増)、営業利益60億円(同74.3%増)、最終利益40億円(同61.9%増)となる見通し。
他方、エヌジェイホールディングス<9421>や、SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ<9478>、東映アニメーション<4816>など直近上昇していた一角が利食い売りに押された。カプコン<9697>やコーエーテクモホールディングス<3632>、任天堂<7974>、スクウェア・エニックス・ホールディング<9684>など大手ゲームも総じて安い。
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
- 設立
- 2006年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 樋口 智裕
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高213億3300万円、営業利益49億円、経常利益49億2000万円、最終利益32億9300万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 4393
会社情報
- 会社名
- 円谷フィールズホールディングス株式会社
- 設立
- 1988年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 グループ最高経営責任者 山本 英俊
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1419億2300万円、営業利益118億2700万円、経常利益129億4700万円、最終利益115億5100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2767
会社情報
- 会社名
- ギークス株式会社
- 設立
- 2007年8月
- 代表者
- 代表取締役CEO 曽根原 稔人
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高237億3900万円、営業利益9000万円、経常利益8200万円、最終損益14億7300万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7060