Web3でアキバカルチャーを世界に! AKIBA観光協議会とカヤックアキバスタジオの「AKIBA3.0」の取り組みとは

AKIBA観光協議会とカヤックアキバスタジオは、10月27日、東京・神田明神ホールにて、NFTやトークンといったWeb3.0時代の新しいビジネスを創出するコンソーシアム形成を目的とした「AKIBA3.0」構想を発表した。

本稿では「AKIBA3.0」プレスカンファレンスに関してお伝えする。


▲泉 登美雄 氏。1985年から秋葉原で業務を行っていたとか。

カンファレンスでは、まずAKIBA観光協議会の代表CEO泉 登美雄 氏が登壇した。同氏によれば、コロナ禍で年間500万人いた外国人観光客が居なくなってしまったのだという。そのため2022年4月1日より秋葉原DXエンターテインメント協会を設立、メタバースやWeb3など新たな取り組みを行っているそうだ。

「秋葉原カルチャーを世界に広げるため体制作りをし、クリエイターの支援を行っていくので応援してほしい」と挨拶した。



続いて、AKIBA観光協議会の執行役員 加賀 秀祐氏(写真)が登壇、「AKIBA3.0」について紹介した。

AKIBA観光協議会では、これまでも秋葉原で様々なキャンペーンを行ってきた。地域内の100店舗〜500店舗ほどが、アニメ、ゲームなど様々分野と日々キャンペーンを行っている。一方でコロナウイルスの影響は大きくイベントがしにくい状況となってしまった。そこで大日本印刷とともに、バーチャル秋葉原というメタバースの運営も開始している。



そして今年(2022)の6月に、カヤックアキバスタジオと連携、秋葉原オタクカルチャーにおいての次世代型クリエイターコミュニティとして「AKIBA EDEN」プロジェクトを開始したという。

「AKIBA EDEN」では、Web3時代に備えてIP活用を見据えて活動しており、既に100人以上のクリエイターが所属している状況だ。今様々なコンテンツの企画でクリエイションを行っているそう。
 

さらにWeb3.0らしいと取り組みとして、DAOについて語っていた。真のオタクの聖地「秋葉原」を実現するために、一つになれるような座組を作っていくのが目的だ。トークンを活用したオタクカルチャーを推進するDAOの形成、これが「AKIBA3.0」のプロジェクトの背景となっている。



では実際にDAOを推進するため、どのような取り組みを行うか。1つ目は秋葉原で行ってきたキャンペーン自体のDAO化。「我々(AKIBA観光協議会)2つ目はDAO-IPだ。メンバーでコンテンツを作り出し、全員が共通で使える資産を形成すること。商品化やプロモーションなど好きなことに転用できる。そういったコンテンツ作りを行っていく。



ではDAO IPはどのような仕組みになっているかが、以下の図だ。



クリエーターのトークンを購入し、アニメなどのコンテンツで、ストーリーの流れ、声優さんの起用など主体的に参加できる枠組みでIPを作っていく。

商品化に関してもこれまで版権元の管理があったものの、かなり緩やかになっていくのではないかと想定もしているという。「秋葉原には商品化したい素地があり、DAO -IPとの相性も良いのでは」と



さらにその根本をなすクリエイターのコミュニティーが3つ目だ。「これまではクリエイター搾取の部分があったのではとし、Web3の世界において、クリエイションを生み出す人が一番であり、崇高な存在なのでは」とその重要性を語っていた。

この3つを連携させていくことを考えているという。今後の展開としては、2025年のロードマップまでを公開していた。







なおプレスカンファレンスでは、「AKIBA EDEN」のクリエイターチームと手塚プロダクションが連携する初の二次創作NFTプロジェクト「ATOM GENEIS」の発表<関連記事>とともに、コラボアートの全貌を公開。

また


▲手塚プロダクション クリエイティブ部プランナー 日高 海(ひだか うみ)氏


▲オープンポスト合同会社 代表社員 小泉 満(こいずみ みつる)氏


▲カヤックアキバスタジオ 顧問/株式会社Teamきゃら 代表取締役 武田 冬門(たけだ ふゆと)氏


▲カヤックアキバスタジオ 執行役員CCO 山田 竜太(やまだ りょうた)氏

らによるトークセッションを行ったほか、カンファレンス後のフォトセッションでは豪華アンバサダー、REAL AKIBA BOYS(けいたんさん、マロンさん、とぅーしさん、涼宮あつきさん、ゾマやかじゃない!さん)、仮面女子(猪狩ともかさん、森下舞桜さん、涼邑芹さん、小島夕佳さん)、ちぃたん☆、「メイド喫茶 リリアンプリアン」より氷雨さんちナナさん、コスプレイヤーの九十九ぱてさん)も集結した。






▲会場への入場時に、丁寧に検温を行ってくれたのは、コスプレイヤーの九十九ぱてさん。


■関連サイト

 

株式会社カヤック
http://www.kayac.com/

会社情報

会社名
株式会社カヤック
設立
2005年1月
代表者
代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
決算期
12月
直近業績
売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3904
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