KADOKAWA<9468>は、取締役である角川歴彦氏より、取締役の辞任の申し出があり、代表取締役社長の夏野剛氏が受理したことを明らかにした。「当社の役職員の逮捕、起訴により、当社グループの読者やユーザー、並びに作家・クリエイター、取引先、株主・投資家をはじめ、関係するすべての皆様に、多大なるご心配とご迷惑をおかけしていること、重ねて深くお詫び申し上げます。」とあらためて謝罪した。
東京2020オリンピック・パラリンピック(本大会)のスポンサー選考において、角川歴彦氏ら同社役職員が贈賄の容疑で逮捕、起訴された。贈賄罪の成否及びこれを基礎づける事実関係は、今後、司法の場に委ねられるが、同社では、角川氏が本大会のスポンサー契約締結時の経営者として、同社の社会的信用に影響を与えた責任は重いと受け止めているという。
また、利害関係を有しない外部の専門家を中心としたガバナンス検証委員会を設置した。委員会では、本件に関する事実関係の調査、本件を生じさせた同社のガバナンス、内部統制を含めた根本的な原因の究明に加え、再発防止策の提言を目的としているという。その報告に基づいて、同社はコンプライアンスの遵守、及びガバナンスの改善、強化に向けて取り組んでいく。
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468