DeNA、9月中間決算はスポーツの復調やライブストリーミングの成長で4.6%増収を達成 一時利益はく落し営業益は47%減、税引前利益も
ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、本日(11月8日)、第2四半期累計(22年4月~22年9月)の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益712億2300万円(前年同期比4.6%増)、営業利益70億7600万円(同47.0%減)、税引前利益163億4700万円(同41.3%減)、最終利益110億9000万円(同51.1%減)だった。
・売上収益:712億2300万円(同4.6%増)
・営業利益:70億7600万円(同47.0%減)
・税引前利益:163億4700万円(同41.3%減)
・最終利益:110億9000万円(同51.1%減)
同社では、ゲーム事業が減収となったものの、スポーツ事業が回復し、ライブストリーミング事業が成長したことで増収を達成した。ただ、その他の収益として、前年同期にあった、IRIAMの全株式を取得したことによる段階取得に係る差益や、横浜DeNAベイスターズの営業休止に伴う損失補償金等などが計上されなかったため、営業利益は大幅減となった。
さらに、持分法による投資利益も同95.1%減の6億0400万円と大きく減った。主な持分法適用関連会社であるCygames等の業績動向や、前年同期にはMobility Technologiesにおける第三者割当増資による一時収益を計上していたことなどが変動要因になり、税引前利益と最終利益も大幅減となった。
セグメント別の業績は次のとおり。
①ゲーム事業
ゲーム事業の売上収益は327億円(同15.7%減)、セグメント利益は40億1400万円(同37.3%減)となった。既存のタイトルを中心とした事業運営となり、ユーザ消費額は減少し、減収減益となった。収益基盤の強化に向けては、新規タイトルのリリースに加え、引き続き、費用構造の筋肉質化や固定費の最適化を図っている。
②ライブストリーミング事業
ライブストリーミング事業の売上収益は195億9000万円(同17.0%増)、セグメント損失は3億5800万円(同28億8800万円の利益)となった。国内の「Pococha(ポコチャ)」が引き続き堅調に推移した。また、グローバル版の「Pococha」や、キャラクターの姿でライブ配信を楽しめる「IRIAM(イリアム)」の利用動向も順調に推移し、こうした分野での成長投資を積極的に行った。
③スポーツ事業
スポーツ事業の売上収益は158億円(同67.4%増)、セグメント利益は46億1400万円(同559.3%増)となった。新型コロナウイルス感染症の動向には注視が必要であるものの、観客動員の制約等を要した前年同期と比較し、業績は大きく回復した。
④ヘルスケア・メディカル事業
ヘルスケア・メディカル事業の売上収益は18億1100万円(同68.5%増)、セグメント損失は9億1200万円(同5億3400万円の損失)となった。「kencom(ケンコム)」をはじめとするヘルスケアサービスの分野が堅調に推移したほか、M&Aも含めた中長期の成長に向けた戦略的な取り組みが進展した。うち、データホライゾンについては、2022年8月3日に同社の連結子会社となった。
⑤新規事業・その他
新規事業・その他の売上収益は13億6000万円(同33.7%減)、セグメント損失は3億6900万円(同1億1600万円の損失)となった。中長期での事業ポートフォリオの強化を目指した各種取り組みやEC事業におけるサービス等を含んでいる。
■2023年3月期の見通し
2023年3月期の連結業績予想は、合理的な数値の算出が困難であるため、開示を見合わせている。ただ、2022年3月期と比して増収、また、一時損益を除き、営業増益を目指していく、としちえる。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432