【ゲーム株概況(11/8)】スクエニが年初来高値更新　『ヒロアカ』ゲーム化発表のKLabも高い　カヤックが利食いに押される

11月8日の東京株式市場では、日経平均株価は続伸し、前日比344円47銭高の2万7872円11銭で取引を終えた。前日の米国市場が上昇した流れを受けて、朝方から買い優勢の展開だった。値がさ株が買われたほか、半導体関連にも物色の矛先が向かった。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、ワンダープラネット<4199>がストップ高となった。特に目立った材料は観測されていないが、Web3関連銘柄の一角として短期資金が向かったとの見方が出ている。

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。9月中間決算は、売上高1633億9200万円(前年同期比3.3%減)、営業利益260億4400万円(同10.6%減)と減収・営業減益だったものの、第2四半期をみると、大型の新作や拡張パッケージが少ない中、売上高が前年同期比10.2％増の885億1600万円と増収を確保するなど、業績モメンタムの改善と受け止められたようだ。

KLab<3656>が続伸。前日11月7日に僕のヒーローアカデミア製作委員会より許諾を受け、 TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」シリーズの中国大陸を除く全世界でのオンラインゲーム化権を取得したことを発表したことが引き続き材料視されたようだ。

このほか、ANYCOLOR<5032>やサンリオ<8136>、まんだらけ<2652>なども高い。

他方、第1四半期決算で赤字継続となったボルテージ<3639>がさえない。カヤック<3904>は年初来高値を更新した後、利食い売りに押されてマイナスで引けた。