エイベックス、9月中間期のアニメ・映像事業の売上高は27.5%増の65億円 「Snow Man」起用の映画「おそ松さん」ヒット、パッケージも好調
エイベックス<7860>は、2023年3月期の9月中間決算で、アニメ・映像事業について、売上高が前年同期比で27.5%増の65億8300万円、営業利益が同1.7%減の2億2700万円と増収減益だったことを明らかにした。同社では、男性アイドルグループ「Snow Man」を起用した映画「おそ松さん」が興行収入16億円・観客動員数110万人を記録するなどヒットし、収益貢献したと明かした。
映画「おそ松さん」はまた10月26日にブルーレイとDVDを発売し、初週売上がそれぞれ8.4万枚、5.0万枚を記録するなど好調な売れ行きとなっている。こちらは下期の収益に寄与する。
黒岩克己社長は、「メディアミックス作品やライブビューイング、アニメタイムズの運営など広い範囲で結果を残せているのは当社の強みの現れ。360度の展開力を注目原作に提案することでヒットに繋がる強いIPの獲得につながると考えており、少しずつ成果が現れている」と述べた。
今後は原作獲得に注力していく。これまで積み上げた実績をもとに、海外へリーチできる国内外のIPホルダーやプラットフォーマーとの連携を強化し、より多くの作品の獲得に取り組む。
また、海外の制作会社との連携強化も行なう。例えば、韓国の複数の制作会社と具体的な企画を準備しており、来期(24年2月期)に向けて新しい作品を発表していく予定。これ以外にも出資なども行っていくという。こうした取り組みを通じて、「グローバルで長く愛されるアニメ、映像IPの獲得、開発に取り組みたい」とした。
▲第2四半期は赤字だが、パッケージの収益は次の第3四半期から計上される。
会社情報
- 会社名
- エイベックス株式会社
- 設立
- 1988年4月
- 代表者
- 代表取締役会長 松浦 勝人/代表取締役社長CEO 黒岩 克巳/代表取締役CFO 林 真司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1333億8700万円、営業利益16億3300万円、経常利益15億0600万円、最終利益9億8700万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7860