【SPAJAM2022】「おはよう通信」を開発した「JAPAN DRY」が最優秀賞 新卒社員3人がハッカソン初挑戦で快挙 長崎県副知事、市長も来賓として登壇
モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は、国内最高峰のアプリハッカソンイベント「SPAJAM2022」本選を11月19日~20日にかけて開催し、「おはよう通信」を開発したチーム「JAPAN DRY」を最優秀賞として選定した。チーム代表の黒木 菜美さんは、「私たちは会社の新卒社員3人で組んだチームで、ハッカソンに出場した経験もほとんどなく、私自身も今回のSPAJAMがはじめてでした。最優秀賞と聞いた時、思わず『なんでー?』と発してしまいました。これからも頑張って開発に取り組みたいです」と驚きつつ喜んだ。
審査委員長の村上臣氏は、最優秀賞は僅差で判断が難しいものだったと前置きしつつ、「国際交流という難しいテーマに取り組み、各チームで様々なアプローチを行ってどれも魅力的だった。なぜそのアプリを使い始める瞬間の説明が弱かった。JAPAN DRYのこの点の説明が審査員にすっと入ってくるものだった。審査員の間では、全体の使い方へのイメージが明確で、UIやUXもしっかりしているなど、とても魅力的にまとまっていた。どこにいても交流できるというインターネットらしいアプリだった」と講評を述べた。
昨年は、本選をリアルとオンラインを組み合わせたハイブリッド型で開催したが、今回は長崎県と初の首都圏外での開催となった。オープニングイベントでは長崎県副知事の平田 研副知事、授賞式には長崎市の田上 富久市長が来賓として来場し、追加の賞品提供や長崎賞も用意されるなど長崎県による強力なバックアップも行われた。現地でMCFの協力で、現地でハッカソンも行われているとのことで、これをきっかけとした若手の発掘や、IT振興、DX推進などの取り組みも期待されるところだ。
▲実行委員長の越智政人氏が地方創生とオンラインゲームとeスポーツをテーマとした講演を現地関係者向けに行った。
本選ではオンラインとリアルで開催した予選で最優秀賞を獲得した6チームと、各予選の優秀賞から選出された3チームの合計9チームが出場し、「国際交流」という難解なテーマで24時間という限られた時間でアプリ開発を競った。また今回、長崎県で開催したハッカソンの最優秀チームがオブザーバー参加した。
最優秀賞以下、開発されたアプリは以下のとおり。
■最優秀賞
【チーム名】JAPAN DRY(黒木 菜美 / 村田 大夢 / 小松﨑 迅斗)
【アプリ名】おはよう通信
【概 要】めざましコミュニケーションアプリ。起床時に使うアラーム設定時、世界中の人とおはようメッセージを送り合うことができる。返信してきた人の国籍をコレクションを集めることも。
■優秀賞
【チーム名】かゆみひけ(田村 克彦/足立 賢太郎/南 裕香/前口 美穂/真鍋 浩美)
【アプリ名】PiCCOM
【概 要】音声認識と国ごとのピクトグラムを使って国際交流を支援するアプリ。ピクトグラムは、事前の学習なしに伝達できるために利用したとのこと。酒場でのコミュニケーションモードも。
【チーム名】お久しぶり!(七海 龍平/大村 優輝/日戸 直紘/三好 良弥/永井 陽太)
【アプリ名】WorldBottle
【概 要】ボトルメールのワクワクとエモさを実現。ボトルを作成してメールを入れてアプリ上の海に流して海外のユーザーなどに渡すことができる。言語はAPIを使って届いた国の言語に自動翻訳。これをきっかけにSNS交換など交流できる。
■審査員特別賞
【チーム名】Volare Tokyo(岩崎 裕輔 / 辻 悠一郎 / 鶴見 侑樹 / 佐藤 彰真 / 藤田 志穂)
【アプリ名】InterQ
【概 要】クイズを楽しみながら異なる言語の人々と交流が楽しめるアプリ。4人まで参加可能で、それぞれの出身国の問題が出題される。音声入力でエピソードトークも可能。音声入力すると自動で翻訳してテキストを出してくれる。
■長崎賞
【チーム名】お久しぶり!(七海 龍平/大村 優輝/日戸 直紘/三好 良弥/永井 陽太)※優秀賞とのダブル受賞
【アプリ名】WorldBottle
【概 要】ボトルメールのワクワクとエモさを実現。ボトルを作成してメールを入れてアプリ上の海に流して海外のユーザーなどに渡すことができる。言語はAPIを使って届いた国の言語に自動翻訳。これをきっかけにSNS交換など交流できる。
■ファイナリスト賞
【チーム名】チーム日本列島(佐藤 慧太 / 右松 理 / 川津 友輔 / 水口 結美子 / 里形 洋道)
【アプリ名】トピ+プラ
【概 要】英会話支援アプリ。翻訳アプリではなく、英語での会話から音声を認識して話題となるトピックや話題を提案してくれて会話を盛り上げてくれる。
【チーム名】Flutter Lovers(三枝 洸介/山本 竜也/岩本 崚汰/小川 将平/清水 健太)
【アプリ名】1kmで始まる!国際交流アプリ
【概 要】偶然性を伴う国際交流を生み出すアプリ。自分を中心に半径1kmの範囲にいるユーザーとチャットや写真などで交流できる。交流した人の国旗やバッジを残すことができる。
【チーム名】ゲーミング温泉(永田 篤矢 / 鈴木 大志 / 金垣 葵 / 杉田 あゆ美)
【アプリ名】グルーヴコネクト
【概 要】音楽でつながる、ゆるい交流ツール。位置情報に紐づいた音楽を投稿して交流できる。音楽の知識のない人も音を組み合わせて4小節分の音楽を編集・投稿することができる。
【チーム名】ピコピコましまし(濱口 眞佐志/吉澤 彩花/長谷川 遼/五十嵐 諒/生越 冴恵)
【アプリ名】カタコト
【概 要】「カタコト」で会話のハードを下げつつ、くすっと笑えるチャットアプリ。文章はあえてすべてカタコトに変換して送信し、お互いの言いたいことを類推する楽しみも。
【チーム名】T-5(田嶋秀成 / 細谷泰平 / ラタントゥク / 高梨雄大 / 高石 一樹)
【アプリ名】Matopi(マトピー)
【概 要】言語や文化、国籍などの違いを楽しむゲームアプリ。「犬の鳴き声」など、アプリからお題が出されて、参加メンバーがそれぞれ入れていく。
■オブザーバー参加
【チーム名】NITKC(大倉 空/中原 太陽/新留 祥稔/福住 和真)
【アプリ名】顔ノ変
【概 要】外国人とのコミュニケーション方法として、表情の変化に着目した。2人の写真を撮影して変顔バトルを行うアプリ。変顔写真をSNSなどで共有することができる。
■関連サイト
会社情報
- 会社名
- 一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)