セプテーニ<4293>の2010年9月期の連結業績は、売上高326億4800万円(前期比1.2%減)、経常利益10億2400万円(同142.8%増)、当期純利益5億5400万円(前期5億8500万円の赤字)となりました。
■事業の概況
売上高については、ネット広告事業が堅調に推移したものの、インターネット関連事業とコマース事業が減収になったことから、全体としては減収になったとのこと。利益面では、売上原価率の改善や、販売管理費の抑制などにより、ネット広告事業とインターネット関連事業の収益性が向上し、大幅な増益につながった、としています。
ネット広告やコマース関連事業はともかく、インターネット関連事業の内容がぴんとこないので、以下、同社の事業内容を簡単にまとめました。
- ネット広告事業
インターネット広告に加え、SEOやサイト構築等のウェブソリューションのほか、ソーシャルアプリ周辺領域のサービスを展開しました。ソーシャルアプリについては、リワード広告や「アプリ大好き」等が該当すると思われます。
- インターネット関連事業
主にコンテンツの配信。学習・資格検定コンテンツのほか、ソーシャルアプリ、電子書籍、スマートフォンアプリの提供を開始したとのこと。またメールASPなどのサービスも提供。
- DM事業
ダイレクトメールの配信がメイン。
- その他の事業
ひとつはコマース事業で、アクトレスネットという通販サイトです。また投資育成事業からは撤退したようです。
■今期の見通しと取り組み
続く2011年9月期は、売上高350億円(前期比7.2%増)、経常利益11億5000万円(同12.3%増)、当期純利益7億円(同28.3%増)を見込んでいます。
同社では、ネット広告事業については、モバイル広告に注力するほか、ソーシャルメディア領域への投資も拡大していくそうです。地方拠点や中小企業マーケットの開拓にも努める、としています。
また、コンテンツ事業では、スマートフォンやタブレットPC向けコンテンツ・アプリの配信を強化し、プラットフォームの多様化に対応していく、とのことです。
会社情報
- 会社名
- 株式会社セプテーニ・ホールディングス
- 代表者
- 代表取締役 神埜 雄一
- 決算期
- 9月
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4293