22年下半期収益ランキング、『モンスト』首位、『FGO』『ウマ娘』が僅差 『NIKKE』のLevel Infiniteの成長際立つ 『メメントモリ』4位に【Sensor Tower調査】

Sensor Tower(センサータワー)は、独自に集計したデータをまとめ、2022年下半期の日本のモバイルゲーム市場の収益ランキングをまとめ、MIXI<2121>『モンスターストライク』が首位を獲得したとの調査結果をまとめた。『Fate Grand/Order』と『ウマ娘 プリティーダービー』でTOP3を形成し、Level Infiniteが収益成長率で「際立ったパフォーマンス」と評価した。

 

 

2022年下半期日本のモバイルゲーム市場規模はマイナスに

Sensor Towerは、2022年下半期日本のモバイルゲーム収益は全体では前年同期比22%減の68億5000万ドル(8843億円)となったという。2019年下半期(72億2000万ドル)との比較でも5.2%減、2020年下半期(90億ドル、1兆1619億円)との比較では24%減となった。ダウンロード数も減少傾向を示しており、App Storeで12%減、Google Playで5.5%減となったという。

  

2022年下半期収益Top3タイトルはいずれも3億ドル以上で接戦

2022年下半期日本モバイルゲームの収益についても推計しており、『モンスターストライク』(MIXI)がTOPとなった。2位の『Fate/Grand Order』(Aniplex)、3位の『ウマ娘 プリティーダービー』(CAグループ<4751>のCygames)でTOP3を形成しており、いずれも3億ドル以上(3873億円)の収益を記録したとのこと。3タイトルの差はごく僅かだそうだ。

『モンスターストライク』は、2022年10月に9周年を迎えた。この月に2022年下半期で最高の月間収益となる6100万ドル(78億円)を記録、また12月にはこれに迫る月間収益6000万ドル(77億円)を達成した。2021年下半期の収益ランキングでは4位だったが、今期は1位になった。

『Fate/Grand Order』は2022年8月に大きく収益を伸ばした。これは7月末からスタートした「7周年10大キャンペーン」のインパクトで、Sensor Towerのデータによると、2022年8月は年間を通して最大の月間収益9100万ドル以上(117億円)を記録している。

  

収益成長はNIKKEとTower of Fantasyがランクイン、新作メメントモリが4位に

Sensor Towerのデータによると、2022年下半期の収益成長については、上位3つのモバイルゲームのうち、2つがLevel Infiniteのタイトルとなったという。

1位の『勝利の女神:NIKKE』(Level Infinite)は、最大の市場である日本に加えて、アメリカや韓国など世界で評価されており、好調に収益を上げている。Sensor Towerによると、2022年下半期の世界収益は1億7000万ドル(219億円)を突破し、このうちの9400万ドル以上(121億円)が日本市場からのもの。同作の日本でのリリースは2022年11月なので、およそ2ヵ月間での数字と考えると速いペースで高収益を達成しているとコメントした。

3位の『Tower of Fantasy』(Level Infinite)は2022年8月にリリースしたオープンワールドRPGで、2022年下半期に世界収益1億2000万ドル以上(154億円)を記録した。最大の市場である日本では、同期間に4900万ドル以上(63億円)の収益となり、2位のアメリカの2倍以上の収益を占めた。

4位の『メメントモリ』(Bank of Innovation)は、オリジナルタイトルで、2022年10月にリリース。韓国、台湾、香港などのアジア市場でも好調で、Sensor Towerのデータによると、2022年下半期の世界収益は6100万ドル以上(78億円)に達したという。こうした好調を受けて、バンク・オブ・イノベーション<4393>の収益の柱に成長している。

 

なお、レポートでは、ダウンロード数のランキングなどについてもレポートしている。

 

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2022年下半期はモンスト、FGO、ウマ娘が収益3億ドルを突破、収益成長量でLevel Infiniteが際立つ

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