ガーラ、第3四半期(4~12月)決算は売上高604%増、3.5億円営業黒字に転換 HTML5ゲーム『Flyff Universe(フリフユニバース)』が収益に貢献

  • ガーラ<4777>は、2月10日、2023年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、HTML5ゲーム『Flyff Universe(フリフユニバース)』をリリースしたことにより、大幅増収、黒字転換となった。

    売上高25億2500万円(前年同期比604.7%増)
    営業利益3億5300万円(前年同期3億6200万円の赤字)
    経常利益2億9300万円(同2億9200万円の赤字)
    最終利益1億8300万円(同2億6600万円の赤字)

    ①日本セグメント 売上高6200万円(前年同期比7.3%増)、セグメント損益1億7000万円の赤字(前年同期1億3300万円の赤字)
    子会社Gala Labが開発したスマートフォンゲームアプリ『Rappelz(ラペルズモバイル)』について、2021年10月にアメリカ・カナダでのサービス提供を開始した。現在、『Rappelz(ラペルズモバイル)』にブロックチェーン技術を組み合わせてNFTゲーム/ブロックチェーンゲームにリニューアルし、グローバルエリアにおけるリリースに向けて準備を進めている。

    NFTゲーム/ブロックチェーンゲームは、ゲーム内のアイテムなどが暗号資産基盤技術であるブロックチェーンにより「NFT化」され、ユーザーがゲーム内で得たアイテムなどを暗号資産に変えて取引所などで売買が可能となる。これにより、ゲームの魅力をより高め、スマートフォンアプリ事業の収益化に向けて注力していく。サービス開始予定は、東南アジア、アメリカでの再リリースが2024年3月期第1四半期、EU、台湾が2024年3月期第2四半期を予定している。

    ツリーハウスリゾート事業は、子会社リーフルが沖縄県名護市で行っているツリーハウスおよび地上の建築物であるエアロハウスを1つのセットにして宿泊者に提供するリゾート事業。ツリーフルは、2021年7月に「旅館業法に基づく旅館業営業許可申請」が許可され、日本で初めて宿泊料を受けて宿泊が可能なツリーハウスリゾートとして2021年8月にオープンした。

    ②韓国セグメント 売上高25億2300万円(同654.0%増)、セグメント利益5億3400万円(前年同期2億1900万円の赤字)
    2022年5月に東南アジア、2022年6月にグローバルエリアにおいて、HTML5ゲーム『Flyff Universe(フリフユニバース)』のサービス提供を開始した。『Flyff Universe(フリフユニバース)』の累計登録者数は、サービス開始後順調に増加し、2022年7月15日に100万人、10月3日に150万人、12月28日に200万人に到達した。

    現在、『Flyff Universe(フリフユニバース)』のHTML5ゲームの要素にブロックチェーン技術によるPlay To Earn(P2E)要素を組み合わせたNFTゲーム/ブロックチェーンゲームを開発しており、2024年3月期第1四半期のリリースを予定している。

    スマートフォンアプリ事業では、4月1日に、Gala Labが過年度にライセンスおよび運営権を譲渡したスマートフォンゲームアプリ『Flyff Legacy(フリフレガシー)』について、METABORAと権利を再取得する契約を締結た。これにより、Gala Labがゲームを提供していくこととなった。

    また、子会社Gala Mixが開発した歩数計アプリ「winwalk(ウィンウォーク)」およびスマートフォンアプリ「winQuiz(ウィンクイズ)」について、グローバルなネットワークを活かした多言語展開による配信を進めており、売上高が順調に推移した。

    一方、オンラインゲーム事業では、ライセンス展開およびチャネリング展開を進めており、Gala Labの主力ゲーム『Flyff Online(フリフオンライン)』および『Rappelz Online(ラペルズオンライン)』について、METABORAとのライセンス契約の終了に伴い、Gala Labは4月1日にBPMGとチャネリング契約を締結した。これにより主要エリアでのゲームの提供会社(パブリッシャー)がライセンス先からGala Labに変更になり、売上の計上方法が受取ライセンス料によるライセンス売上からパブリッシャーとしてのパブリッシング売上に変更になった。

    ライセンス展開においては、同社の強みであるグローバルなネットワークを活かした多言語展開によるサービス提供として、台湾のゲーム提供会社Digeamが2020年7月より『Rappelz Online(ラペルズオンライン)』、2021年6月より『Flyff Online(フリフオンライン)』のサービス提供を行った。

    ブロックチェーン関連事業の1つとして、Gala Labは2022年9月に韓国における大手電機通信事業会社LG Uplusおよび韓国最大規模のデジタルIT企業であるMegazoneとメタバースキャンパスプラットフォーム事業(以下、Meta Campus事業)に係る業務提携基本合意書を締結し、2022年12月に業務提携契約書を締結した。業務の役割分担は、Gala Labがメタバースプラットフォームの開発、LG Uplusが学校誘致およびマーケティング、Megazone がクラウドなどのインフラ提供を担当する。

    ■通期予想は引き続き非開示
    2023年3月期通期の連結業績予想については、適正な業績予想が極めて困難であるとし、非開示としている。

株式会社ガーラ
http://www.gala.jp/

会社情報

会社名
株式会社ガーラ
設立
1993年9月
代表者
代表取締役 グループCEO キム・ヒョンス
決算期
3月
直近業績
売上高14億9700万円、営業損益2億9600万円の赤字、経常損益2億6200万円の赤字、最終損益2億3000万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4777
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