オフィスチェアで培った技術をプロゲーマーの世界で活用したい…イトーキ、ゲーミングチェア新レーベル「Daidara」発表会レポート

達川能孝 gamebizプロデューサー/TeeL合同会社代表
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イトーキ(7972)は、3月3日、ゲーミングチェア新レーベル「Daibara」の発表会を行った。

イトーキといえば、オフィス家具として知られているが、近年ではゲーミングチェアの提供を2019年から開始するなどコンシューマー事業も幅広く展開している。

本発表会では新レーベル「Daibara」設立と「Act Gaming」販売開始に関する発表会が行われた。本稿では、発表会の模様をレポートとしてお届けしていく。

 

オフィスチェアで培った技術をプロゲーマーの世界に…新レーベル「Daidara」にかける想い

まずはじめに、イトーキ代表取締役社長湊氏より新レーベルについて発表された。

イトーキは、1890年大阪にて伊藤喜商店として誕生した企業。当時では珍しいホッチキスや万年筆を日本市場に持ち込んできた歴史があり、日本にはない新しいモノを提供してきたそうだ。

その後も、時代を先取りしたオフィス空間の新提案やコンサルティングを手がけている。昨今のリモートワークの潮流もある中、家庭用家具も多く手がけており、”家でまなぶ”ための学習机や”家ではたらく”ための在宅ワークに適した家具なども数多く提供している。

そして、"家であそぶ"という領域として、プロゲーマーやプロを目指すゲーマーに向けた「Daidara」というレーベルを立ち上げるに至ったそうだ。


日本の各地で伝承されている巨人"だいだらぼっち"をモチーフとしており、強さを思いとして込めたロゴとしている。

イスはテクノロジーの塊だと話す湊氏。人間との設置面が多く、オフィスワーカーには非常に重要な役割を担うからだ。これまでオフィスチェアの開発を長らく続けてきたイトーキ。

オフィスチェアで培った技術をプロゲーマーの世界でも活用していって欲しいという思いから新レーベルは立ち上がったそうだ。


続いて、Web事業統括部鈴木氏より新レーベルの製品「Act Gaming」の製品概要が紹介された。

イトーキは1902年からオフィスチェアを販売しており、その販売数は累計300万脚以上に至るという。

そんなオフィスチェアについても、2018年に「Act」が発売されており、最新の人間工学に基づいて設計された製品だそうだ。

そして、これまでの技術を用いたゲーミングチェアとして販売されるのが「Act Gaming」となる。 

「Act Gaming」は美しいフォルムと機能性が特徴となっており、体にフィットにする柔軟な動きが至る所に施されており、肘の位置変更など、ゲームに集中するプレイヤーを存分にサポートできる椅子となっている。

 そして、「Act Gaming」ではプロゲーミングチームTEQWING e-SportsとVARRELともパートナーシップを組み、プロゲーマーによる利用を通じて、今後の展開を行っていくそうだ。

販売についてはヤマダ電機ともパートナーを組んでおり、一部店舗では展示もされていく予定だ。

ヤマダ電機の狛氏からは、ヤマダ電機では本日から先行発売も開始されており、店舗でも是非「Act Gaming」の快適さを体感してほしいとして発表会を終えた。

 

どれも同じと思っていたが、座ってみて感動…プロゲーマーからみた「Act Gaming」とは

発表会では、プロゲーマーによる座談会も行われた。座談会では自宅のプレイ環境について話を聞くことができた。

▲左からイトーキ平社氏、プロゲーマーらきょるん選手、よっシィ選手、イトーキ寺本氏。

まずはじめに、家具のこだわりについて話が挙がった。らきゃるん選手は椅子や机などは統一性を意識しているという。黒と赤を基調に揃えており、今回提供された「Act Gaming」は狙ってもいないにも関わらず、他の家具ともピッタリなデザインとなっており気に入っているそうだ。

寝る以外は基本的に、椅子に座っていると話すよっシィ選手。ゲームプレイ以外でも、食事なども同じ椅子と机で過ごすことが多いので、長く座っても疲れない椅子をこれまでもチョイスしていたそうだ。

そんな2人に今回、イトーキから「Act Gaming」が提供されたので、その感想についても述べられた。

らきゃるん選手は体にフィットできる設計に感銘を受けたという。普段、『スプラトゥーン3』をプレイする際は前傾姿勢でプレイすることも多く、肘を下げる姿勢になるそうだが、「Act Gaming」は肘の調整も柔軟にできることで、よりプレイしやすい姿勢でできることが感動したそうだ。

他にも、座面が柔らかいことも挙げ、配信イベントなどにて長く座っていてもお尻が痛くない点は感謝していると話した。

▲見えない部分でも様々な技術が取り入れられている

よっシィ選手は背もたれにもたれてプレイすることが多いそうだが、背もたれが柔らかい点が良いと評した。背もたれも荷重に応じてねじれるなど柔軟に対応でき、他のゲーミングチェアにはない要素が気に入っているようだ。ちょっとした調整も変えることができるので、幅広い姿勢の好みや体格に対応できるように設計されているという。

ゲーミングチェアはどれも同じだと感じていたらきゃるん選手。今回の「Act Gaming」では感銘をうけ、自身が提唱する”座り”を体感してほしいと話し、よっシィ選手も実際に座って体感して欲しいとしてトークセッションは終えた。

「Act Gaming」の概要は以下より確認できる。