【ゲーム株概況(3/14)】業績見通し嫌気しモイ大幅安 東京通信も利食いに押される ユークスは高値更新も引け間際に上げ幅縮小
3月14日の東京株式市場では3日続落。日経平均株価は、前日比610円92銭安の2万7222円04銭でこの日の取引を終えた。米国の銀行の経営破綻を受けて銀行株や保険株への売りが加速したことが全体の重しとなった。為替の円高進行で輸出関連もさえない展開となった。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、ほぼ全面安商状。モイ<5031>が13%を超える下落率となるなど売り込まれた。昨日(3月13日)、24年1月期の業績について、売上高66億1000万円(前年同期比0.1%増)、営業利益7400万円(同28.5%減)と減益になる見通しと発表したことが嫌気された。
東京通信<7359>も大幅安。直近で昨年来高値を更新したものの、急上昇した過熱感もあり、利益確定の売りに押された。メタバースやブロックチェーンなどWeb3関連の一角として物色されていた。
このほか、サイバーエージェント<4751>もさえない。東海東京証券が同社株について、新規レーティング「ニュートラル」、目標株価1180円でカバレッジを開始した。
他方、ユークス<4334>が昨年来高値を更新。一時は1939円まで買われる場面があったが、利食い売りに押されて引け間際に上げ幅を縮小した。前週末10日に発表した23年1月期決算が大幅な増収増益となったのに続き、24年1月期も売上高84.3%増、営業利益70.4%増と高成長を見込んでいることが株価の刺激材料となっているようだ。ゲーム、パチンコ・パチスロ、モバイル各分野において、複数のプロジェクトの開発が進んでいるという。
■ゲーム関連株一覧
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高8029億9600万円、営業利益418億4300万円、経常利益414億7500万円、最終利益162億4600万円(2024年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751
会社情報
- 会社名
- 株式会社ユークス
- 設立
- 1993年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 谷口 行規
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高40億8700万円、営業利益1億7900万円、経常利益2億8200万円、最終損益13億4900万円の赤字(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4334
会社情報
- 会社名
- モイ株式会社
- 設立
- 2012年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 赤松 洋介
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高64億3300万円、営業利益1億4200万円、経常利益1億5600万円、最終利益1億9400万円(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 5031
会社情報
- 会社名
- 株式会社東京通信グループ
- 設立
- 2015年5月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 古屋 佑樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高62億1900万円、営業損益1億3300万円の赤字、経常利益3億5700万円、最終損益2億400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7359