モバイルペイントアプリのアイビスが東証グロースに新規上場 「ibisPaint」は世界3億DLを突破、サブスク強化とWin版投入でさらなる成長を目指す

 

モバイルペイントアプリ「ibisPaint(アイビスペイント)」の開発、運営で知られているアイビスは、本日3月23日、東京証券取引所グロース市場へ新規上場した。市場コードは「9343」となる。2023年12月期の業績見通しとともに、今後の成長可能性を示す資料などを開示した。

同社は、モバイルペイントアプリ「ibisPaint(アイビスペイント)」の開発・運営を行っているほか、日本企業向けのIT技術者派遣/受託開発を行っている。

 

主力の「ibisPaint」は、指一本で本格的なイラストが描けるモバイルペイントアプリで、PC並みの豊富な機能がほぼ無料で利用できる。19言語に対応し、世界200以上の国と地域からのダウンロード数は累計3億を達成(23年1月)。

「ibisPaint」の売上は、直近の決算で同社全体の6割を占めた。無料アプリを利用するユーザーに掲出するアプリ広告のほか、月額300円のサブスクリプション、1600円のアプリ販売で収益をあげている。

 

収益の柱は、無料ユーザーに掲出するアプリ広告で、全体の80.4%を占めているそうだ。売切型が10.0%、サブスクリプションが9.2%となっている。サブスクリプションへの誘導を強化するほか、Windows版の投入でさらに伸ばしていく考え。

 

また、ソリューション事業では、労働者派遣法に基づくIT技術者派遣サービスとモバイルアプリの受託開発・運用保守、クラウドコンピューティングサービス「AWS」を用いたサーバ構築・移行・運用保守等の受託開発サービスを展開。 こちらは全体の売上の4割ほど。

 

直近の業績である2022年12月期は、売上高33億9700万円、営業利益2億1900万円、経常利益2億3800万円、最終利益1億6800万円と最高業績となった。続く23年12月期は、売上高35億9000万円(前期比5.7%増)、営業利益3億円(同36.6%増)、経常利益2億9200万円(同22.7%増)、最終利益2億0200万円(同20.2%増)を見込む。

  

なお、上場で調達した手取り概算金4億1100万円については、運転資金として『ibisPaint』の新規ユーザ獲得のための広告宣伝費のほか、IT技術者確保のための採用費及び人件費に充当する、としている。

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