モブキャストHD、昨年12月末時点でグロース市場の上場維持基準に「時価総額」が適合しない状態に 2024年12月末までに適合する計画を推進
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モブキャストホールディングス<3664>は、本日(3月29日)、2022年12月31日時点において、グロース市場における上場維持基準に「時価総額」が適合しない状態となったことを発表した。
また、2024年12月末までに上場維持基準に適合するための計画を作成した。
◆上場維持基準の適合に向けた取り組みの基本方針
同社グループは、経営資源をグループIPビジネス(所得・開発・拡大)へ集中させる方針の下、モバイルゲーム事業およびキッチン雑貨事業の2つの事業を主軸として事業を進めてきたが、今後は投資育成事業を追加した3つの事業を進めることで持続的な企業価値の向上を図り、上場維持基準への適合を目指していく。
◆上場維持基準に適合していない項目ごとの課題と取組内容
(課題)
同社グループは、従来から営業損失、経常損失および最終損失を計上しており、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在している。その様な状態であることから、同社の株価が低迷し、グロース市場が求める時価総額の基準を満たしていないとの考えから、以下の取り組みを進めることで企業価値の向上ひいては株価向上に繋がり、上場維持基準を達成することができるものと考えているという。
(取組内容)
①事業・経営基盤の安定化
同社グループは従来より事業を進めていたモバイルゲーム事業、キッチン雑貨事業に投資育成事業を追加した3つの事業を主軸に、セグメント名を「デジタルIP領域」「ライフスタイルIP領域」「IP投資育成領域」に変更し事業を進めていく。
・デジタルIP領域(モバイル事業)
デジタルIP領域については、同社は従来の「Web2.0時代に適応したIPのプロデュース」
から、新たなビジネスモデルである「Web3.0時代に受容されるIPの創出」へと展開していく。そのために、新事業年度においては「ゲーム領域」「電子コミック領域」「VTuber領域」の3つの軸を設け、既存事業である「ゲーム領域」で培った強みと経験を新規事業である「電子コミック領域」「VTuber領域」において活かし、新たなIPを創出していく。そして、そのIPをゲーム領域に展開することで、同社の収益拡大を目指していく。
・ライフスタイル領域
ライフスタイルIP領域については、おいしさを通じてお客様に喜びと感謝を提供すること
を目的に、家族の喜びと感謝あふれる様々な「おいしさの再現性」を体験できるワクワク空間をつくっていく。具体的には、自社ECサイトは栗原はるみ氏の世界観やおいしさの再現性が楽しめるコンテンツを拡充、百貨店においては栗原はるみ氏の世界観が実体験できる場を設けるなど、おいしさを存分に楽しめる環境を提供していく。また、食を活かした新規事業の創出、レシピ開発にけるロイヤリティビジネスの拡大、テレビCM、デジタルマーケティングの強化など、将来のIPOに向けて様々な取り組みを進めていく。
・IP投資育成領域
IP投資育成領域については、M&Aを含む企業投資を促進し、投資したIP企業の価値を高め、最終的に株式を売却するまでの投資育成事業を推進していく。また、子会社事業に関
係しないIP企業の株式を保有しておりますが、その中で一部売却を予定し、売却により今期10億円の売却益の発生を見込んでおり、より高い収益獲得を目指していく。
②株主還元
同社は、2022年12月31日現在、繰越利益剰余金の欠損を計上しているが、株主への還元の早期実現および財務基盤の強化を図るために、当該欠損額を解消することを目的として、資本金及び資本準備金の額を減少し、繰越利益剰余金の欠損と振り替えることで、欠損填補を行う予定。2023年3月24日開催予定の定時株主総会において決議された後、2023年5月に実施する予定。
なお、計画期間については、上記の取り組みにより2023年12月期の連結業績予想は、売上高42億~47億7000万円、営業損益2億9000万円の赤字~2億1000万円の赤字、経常損益3億円の赤字~2億3000万円の赤字、最終損益4億2000万~4億8000万円とし、この2023年12月期の業績予想の達成状況が時価総額に反映されることが予想される2024年12月期としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社モブキャストホールディングス
- 設立
- 2004年3月
- 代表者
- 代表取締役CEO 藪 考樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3664