【ゲームエンタメ株概況(12/20)】東大発のAIスタートアップを買収のテンダが大幅反発 資本業務提携のソニーGは反発、KADOKAWAはS安と明暗分かれる
12月20日の東京株式市場では、日経平均は6日続落し、前日比111.68円安の3万8701.90円で取引を終えた。前日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数が下落した流れを受けて、国内市場も半導体関連株を中心に売り物が先行した。
そうした中でゲーム・エンタメ関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業96銘柄のうち、上昇は36銘柄(38%)、下落は55銘柄(57%)、変わらずは5銘柄(5%)で、下落した銘柄の方が多かった。
中で、テンダ<4198>が大幅反発した。テンダは、前日12月19日に東大松尾研発のAIスタートアップ企業であるAlmondoの普通株式の51%を約5億円で取得し、子会社化すると発表したことが市場の関心を集めたようだ。
また、みずほ証券が投資判断は「中立」を据え置いたものの、目標株価を6500円から6900円に引き上げたスクウェア・エニックスHD<9684>が続伸した。
ほか、サン電子<6736>やcoly<4175>、IGポート<3791>などが買われた。
前日12月19日にKADOKAWA<9468>と戦略的な資本業務提携契約を締結したと発表したソニーグループ<6758>は3日ぶりに反発した。
半面、KADOKAWAは、事前の報道などで伝えられたソニーグループによるKADOKAWAの買収ではなく、資本業務提携という形になったことで、買収を見込んで先回り買いしていた投資家の売りが出たこともあり、ストップ安比例配分となった。
子会社エイリムのガンホー<3765>への譲渡を12月18日に発表したgumi<3903>は3日続落とさえない。
そのほか、任天堂<7974>やMIXI<2121>、コロプラ<3668>などが売られ、カバー<5253>やANYCOLOR<5032>なども安い。
会社情報
- 会社名
- 株式会社テンダ
- 設立
- 1995年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 取締役会議長 小林 謙/代表取締役社長CEO 薗部 晃
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高51億7500万円、営業利益5億4500万円、経常利益5億4700万円、最終利益3億4100万円(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4198
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468
会社情報
- 会社名
- ソニーグループ株式会社
- 設立
- 1946年5月
- 代表者
- 代表執行役会長CEO 吉田 憲一郎/代表執行役社長COO兼CFO 十時 裕樹
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高及び金融ビジネス収入13兆207億6800万円、営業利益1兆2088億3100万円、税引前利益1兆2686億6200万円、最終利益9705億7300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6758