ソニーグループ、KADOKAWAと戦略的な資本業務提携契約を締結 約500億円でKADOKAWAの新株式1205万4100株を取得
ソニーグループ<6758>は、12月19日、KADOKAWA<9468>の新株式1205万4100株を取得することなどを目的とする戦略的な資本業務提携契約を締結したことを発表した。
具体的には、KADOKAWA が2025年1月7日に実施する第三者割当によりソニーグループが約500億円でKADOKAWAの新株式1205万4100株を取得することに合意した。今回の株式取得により、ソニーグループは2021年2月に取得済みの株式とあわせてKADOKAWAの株式の約10%を保有する筆頭株主となる。
KADOKAWAとソニーグループはこれまでもさまざまな協業を行ってきたが、今回の資本業務提携を通じて、両社の保有するIP価値のグローバルでの最大化に向けた連携をさらに強化し、コンテンツ領域での共同出資の検討や、新たなクリエイターの共同発掘、両社のIPのさらなるメディアミックスの共同推進など、より幅広い、踏み込んだ協業を進めていく。
今後両社は、KADOKAWAのIPのグローバルでの実写映画・ドラマ化やアニメ作品の共同制作、KADOKAWAのアニメ作品のソニーグループによるグローバル流通の拡大、KADOKAWAのゲームのパブリッシングのさらなる拡大、バーチャルプロダクションの促進と普及のための人材育成などについて、具体的な協業の取り組みを議論していく。
▼KADOKAWA 取締役 代表執行役社長 CEO 夏野 剛氏コメント
今回のソニーとの資本業務提携契約の締結を大変嬉しく思います。本提携により、当社のIP創出力がより一層強化されることに加え、グローバル展開にかかるソニーの支援を得ることでIPのメディアミックスの選択肢がさらに増えるとともに、世界中のより多くのユーザーにIPを届けることができるようになり、当社IPの価値最大化と中長期での企業価値向上に大きく寄与するものと確信しています。ソニーとの協業の取り組みが世界市場で大きな成果を上げられるよう、尽力してまいります。
▼ソニーグループ 代表執行役 社長 COO 兼 CFO 十時 裕樹氏コメント
今回の資本業務提携により、当社は、ライトノベルやコミックに代表される出版・書籍、ゲーム、アニメなど、多彩なIPを安定的に創出しているKADOKAWAの筆頭株主となります。KADOKAWAの豊富なIPおよびIP創出のエコシステムと、アニメやゲームをはじめとした、幅広いエンタテインメントをグローバル展開してきたソニーの強みとを組み合わせることで、IP価値最大化を目指すKADOKAWAの「グローバル・メディアミックス」ならびに、ソニーの長期ビジョン「Creative Entertainment Vision」の実現に向けて、緊密に連携していきます。
なお、この資本業務提携がソニーグループの2024年度連結業績へ与える影響は軽微としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468
会社情報
- 会社名
- ソニーグループ株式会社
- 設立
- 1946年5月
- 代表者
- 代表執行役会長CEO 吉田 憲一郎/代表執行役社長COO兼CFO 十時 裕樹
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高及び金融ビジネス収入13兆207億6800万円、営業利益1兆2088億3100万円、税引前利益1兆2686億6200万円、最終利益9705億7300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6758