経団連の南場副会長、「ChatGPT」など生成AIをコンテンツ制作現場で活用する枠組みは喫緊の課題 「業界全体で議論する必要がある」
経団連のクリエイティブエコノミー委員会の南場智子氏(経団連副会長、DeNA会長)は、この日(4月7日)、提言「Entertainment Contents∞2023 -Last chance to change-」説明会で、「ChatGPT」にみられる生成型AI(ジェネレーティブAI)の利用について、これからどう活用していくか、何を許容して、何を留意しなくてはいけないか、といった枠組みをコンテンツ業界全体で議論する必要があるとの見解を示した。これは喫緊の課題と認識しているものの、今回の提言には盛り込めなかったという。
南場氏によると、コンテンツの制作現場ではデザイナーやシナリオライターなどの領域で影響が出ているという。例えば、「何文字以内で誰風に小説を書いてください」と指示すると、それに沿ったアウトプットが出力される。生成型AIの活用については、どのようなチャンスがあり、そしてリスクがあるのか、業界全体での基準や枠組みが必要というわけだ。
感動的な音楽を観客に聞かせた後、「これは実はAIが作った音楽であると伝えるとブーイングが起こった」という実験結果を紹介しながら、人間が欲しているのは人間の生み出したクリエイティブと述べ、人間のクリエイティブな営みを促進するような枠組みをしっかりと作り、安心して創造性を発揮できるように枠組みをしっかりと作りたい、と述べた。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432