シリコンスタジオ、DeNAのEV転換シミュレーター「FACTEV(ファクティブ)」の開発に協力
シリコンスタジオ<3907>は、本日(4月11日)、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>からの委託を受け、 EV(電気自動車)の実用航続距離や導入効果予測を見える化するEV転換シミュレーター「FACTEV(ファクティブ)」の開発に協力したことを発表した。
DeNAが提供するEV転換シミュレーター「FACTEV」は、法人のEV普及を促すため、2023年4月1日よりオートリース会社向けに試験提供が開始された。EV普及のボトルネックになっていた「実用航続距離」が、車両データを取得せずとも簡単にシミュレーションすることが可能だ。車検証や定期点検情報、運行管理台帳情報などの基本情報で、車両の使われ方を推定する。
さらに、走行地域の道路特性や気象情報などの情報を分析に用いることで、用途に合った候補EVを選定し、実用性能(実用航続距離やバッテリー状況)や導入効果をデータで提供する。シミュレーションには、新たに情報(車載器から取得するCANデータなど)を取得する必要がないため、すぐに候補EVの提示や、実用性能や導入効果予測をお客さまに提示することが可能だ。
シリコンスタジオは、2022年6月よりDeNAから開発を受託し、共に技術検証をしつつ仕様を固め、相談しながら開発を進めてきた。フロント部分は、ユーザインタフェース構築のためのJavaScriptフレームワーク「React」と、React用のUIコンポーネントフレームワーク「MUI」を利用した、SPA(シングルページアプリケーション)のWebアプリケーション。バックエンド部分は、Google Cloud上で「Cloud Firestore」と「Cloud Functions for Firebase」「BigQuery」などを利用して開発した。
DeNAは、EVの導入を加速させるソリューションとして、2024年度に「FACTEV」の商用化を目指している。さらに、EV導入後の運用支援を見据え、今後はコネクテッドデータを含む各社のさまざまなEVデータをクラウド上で編集・加工(実用性能、導入効果、バッテリー寿命などの予実管理、見える化など)するとともに、各社のEV情報を共通形式で各種サービス事業者(フリート管理、カーシェアリング、エネルギー、保険など)に提供するシステムの構築を目指している。
シリコンスタジオは、今後もDeNAが目指すEVの普及と運用を通じた脱炭素やサーキュラー・エコノミー実現への貢献を支援すべく、課題解決を図りながら引き続き開発協力していくとしている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432
会社情報
- 会社名
- シリコンスタジオ株式会社
- 設立
- 2000年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 梶谷 眞一郎
- 決算期
- 11月
- 直近業績
- 売上高45億5400万円、営業利益2億3800万円、経常利益2億4600万円、最終利益2億円(2023年11月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3907