【レポート】Nianticとカプコンが新作『Monster Hunter Now』発表会を開催! 世界初の「リアルワールドハンティングアクション」の開発経緯や特徴を紹介!


Nianticとカプコン<9697>は、4月18日、都内・渋谷ヒカリエにて、『Monster Hunter Now』発表会を開催した。

■世界初の"リアルワールドハンティングアクション"『Monster Hunter Now』が誕生!

イベントが始まると、まずはNiantic創業者兼CEOのジョン・ハンケ氏が登壇。本プロジェクトは、4年前に発足したことを明かした。一足先に『Monster Hunter Now』をプレイしているジョン氏は、「この世界に佇むモンスターを狩るこの体験はとても楽しく、誰かと一緒に遊ぶことでさらに楽しくなる」とコメント。


▲Niantic創業者兼CEOのジョン・ハンケ氏。

世界初のリアルワールドハンティングアクションである『Monster Hunter Now』は、今年9月の提供を予定しているという。クローズドβテストは4月25日からの開始を予定しており、4月18日より公式サイトにて参加者の募集を開始している。


さらにジョン氏は、『Monster Hunter Now』は「皆さんが現実世界でハンターとなり、自分の街に現れるモンスターを狩り、素材を集めて装備を生産・強化し、時には他のハンターたちと一緒に狩猟生活を送る初めてのゲームに仕上がっている」と紹介。「これまでシリーズに触れる機会がなかった方にも楽しんでいただけるように心がけており、それが達成できているのではと考えている」と自信を覗かせた。



なお、本作は2018年春に設立した「Niantic Tokyo Studio」の2つ目のタイトルとなる。Nianticがゲームの開発を進めるときは、現実世界で遊ぶものというテーマにフィットしているかどうかを大切にしているという。また、パートナーと取り組むときは人々の繋がりを生み、育むという共通の哲学を持っていると方と共に作りたいと考えているとジョン氏は話す。その点、「『モンスターハンター』はまさにこの哲学を体現しているゲームで、とても自然にご一緒したいと思うようになった」とカプコンとの協業に至った経緯を説明した。



ジョン氏が初めてカプコンを訪問したのは2019年3月のこと。ジョン氏が「一緒にゲームを作りませんか?」と切り出したところ、その日のうちに『モンスターハンター』シリーズプロデューサーの辻本良三氏から良い返事がいただけたと振り返った。

ここから、カプコンの辻本氏が登壇。改めて『モンスターハンター』シリーズについての紹介を行った。


▲カプコン取締役 専務執行役員『モンスターハンター』シリーズプロデューサーの辻本良三氏。

『モンスターハンター』シリーズは、雄大な自然の中で強大なモンスターに立ち向かっていくハンティングアクション。第一作目を2004年に発売しており、ネットワークを介して他のプレイヤーと協力して強大なモンスターに挑むというジャンルを確立。現在はシリーズ累計販売本数9000万本を超える大ヒットシリーズとなっている。本シリーズは、誰でも参加できるマルチアクションゲームをテーマに、「コミュニケーション×アクション」というコンセプトを大切にしてきたと辻本氏は説明した。



今回、発表された『Monster Hunter Now』に関しても、このテーマやコンセプトに合致した内容となっており、『モンスターハンター』の作品のひとつに仕上がっていると紹介。現実世界と『モンスターハンター』の世界が融合した『Monster Hunter Now』では、ふと外に出かけるときにオトモアイルーが付いてきてくれたり、強大なモンスターに出会ったり、今ここでの狩りを自分たちが暮らす世界で体験することができるという。世界観やゲーム性、ハンティングアクションなど、『モンスターハンター』ならでは要素を大切にしながら日常の中で気軽に遊べる、リアルで皆と楽しめるゲームを届けるので、『Monster Hunter Now』を通して世界中の方にリアルワールドで狩りに出かけてほしいとファンに訴えた。

続いて、Nianticで『Monster Hunter Now』のゲームディレクターを務める菅野千尋氏が登壇。本作の特徴を紹介した。



『Monster Hunter Now』では、プレイヤーが「ハンター」となり、オトモと共に街中を探索し、出会ったモンスターを狩り、素材を集めて装備を強くしていく。そして、仲間と力を合わせてさらに強いモンスターに挑んでいくという、これまでの『モンスターハンター』にもある、シンプルで力強いゲーム体験は本作にも健在であると述べる。



そのうえで、本作は現実の世界を舞台にハンターライフ体験ができる全く新しいスタイルの『モンスターハンター』でもあるという。“『モンスターハンター』の世界が私たちの住む現実世界にやってきた”を基本コンセプトとしており、いつもの通学路やコンビニまでの道に『モンスターハンター』の資源の入手場所が隠れていたり、よく行く公園がモンスターの生息地になっていたりする。

また、『Monster Hunter Now』では「Wayspot(ウェイスポット)」と呼ばれる位置情報データを活用している。ウェイスポットは、人々が交流できる場所、人々を惹きつける魅力に満ちた場所で、Nianticとゲームを遊んでいるプレイヤーが協力して育ててきたデータとなっている。本作においては、このウェイスポットが資源を入手できる場所になっている。また、ゲーム中では自分たちが住んでいる地域が「森林」や「沼地」に変化していて、登場するモンスターや入手できる資源が異なる。

例えば、渋谷周辺は砂漠のエリアに変化しており、骨塚があったり、砂漠に生息するモンスターが隠れていると一例を紹介した。このように、現実の場所と『モンスターハンター』の世界が融合した世界観こそが『Monster Hunter Now』の独自性になっていると述べた。

また、多くの人が遊べるよう、『モンスターハンター』の狩りの奥深さとモバイルゲームならではの手軽さを実現するために挑戦を行ってきたと菅野氏は話す。そのため、タップ&フリックを中心としたシンプルな操作で片手でもカッコ良いハンティングアクションが味わえるようになっている。さらに、外でも立ち止まってプレイすることができるよう、狩りにかかる時間を最大75秒に設定し、『モンスターハンター』が持つ濃密な狩猟体験をグッと凝縮していると説明した。

『Monster Hunter Now』では、街中に出現しているモンスターの狩猟や、資源を見つけることで素材を入手することができる。これらの素材を集めてハンターの装備を生産・強化してハンターを強くすることができる。各装備を自由に組み合わせてスキルを選んだり、コーディネートを楽しんだり、という原作にもある強みは本作にも引き継がれている。



続いて、「マルチプレイ」要素についても言及。『Monster Hunter Now』のマルチプレイは、位置情報データを活用することで自分の近くにいる他のハンターたちとマッチングして一緒に狩りを楽しむことができる。



最後にひとつ、新たな機能を紹介。『モンスターハンター』シリーズにも登場する「ペイントボール」を活用したもので、本作では、出かけ先で見つけたモンスターに使うことで、そのモンスターをマーキングして家に帰ってから狩猟することができる。さらに、アプリを立ち上げていなくてもすれ違ったモンスターにオトモが自動でペイントボールを使ってくれる便利な機能となっている。この機能があれば、日常の移動がいつでも狩りに繋がるとのこと。『Monster Hunter Now』は、通勤や通学、普段の買い物をより楽しい体験に変え、毎日の生活に寄り添うことを非常に大切に制作していると話をまとめて降壇した。



最後に、『Monster Hunter Now』エグゼクティブ・ディレクターの野村達雄氏が登壇。これまでNianticで自分の周りの世界を楽しく探検するゲームを作ってきたという野村氏は、今回の『Monster Hunter Now』においても、Nianticや『モンスターハンター』シリーズの魅力を引き継ぎつつ、さらに新しい刺激的な体験を提供したいとコメント。友達や家族はもちろん、道端で出会った人も含めて最大4人で協力してモンスターを狩ることができる本作で日常生活をワクワクする狩りの場に変化させ、外に出かけることがもっと楽しくなるように『Monster Hunter Now』で新しいハンターライフを楽しんでほしいと魅力を伝えた。


▲『Monster Hunter Now』エグゼクティブ・ディレクターの野村達雄氏。

そんな『Monster Hunter Now』は、2023年9月に配信予定。4月25日よりクローズドβテストを開始する予定で、現在、公式サイトにて参加者を募集している。今回の発表で興味が沸いた方は、ぜひ以下のサイトより参加してみてほしい。




(取材・文 編集部:山岡広樹)


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株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
決算期
3月
直近業績
売上高1259億3000万円、営業利益508億1200万円、経常利益513億6900万円、最終利益367億3700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
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Niantic

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