ネクソン、第1四半期決算は売上36%増の1240億円、営業益46%増の562億円…『FIFA ONLINE4』『アラド戦記』『ブルーアーカイブ』が貢献
ネクソン<3659>は、5月11日、2023年12月期 第1四半期(23年1月~23年3月)の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益1240億8700万円(前年同期比36.3%増)、営業利益562億7500万円(同46.1%増)、税引前利益719億0300万円(同25.7%増)、最終利益527億9100万円(同31.1%増)と増収増益を達成した。
・売上収益:1240億8700万円(同36.3%増)
・営業利益:562億7500万円(同46.1%増)
・税引前利益:719億0300万円(同25.7%増)
・最終利益:527億9100万円(同31.1%増)
代表取締役社長オーウェン・マホニー氏
「複数のグローバルタイトルから構成され、持続的に成長している強固なポートフォリオが牽引し、過去最高の第1四半期業績を達成しました。既存タイトルを安定的に成長させるだけでなく、当社28年の歴史上最高の新作ラインアップを準備中です。ネクソン特有の強固な基盤と新作バーチャルワールドのユニークな組み合わせが、当社の株主にアップサイドに富んだ投資機会を提供します。」
第1四半期においては、主に韓国における『EA SPORTS FIFA ONLINE4』及び『EA SPORTS FIFA MOBILE』、中国『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)及び『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)が成長したことにより、過去最高の四半期連結会計期間の売上収益となり、営業利益、最終利益も大きく伸びた。
顧客所在地別の売上収益では、韓国においては、『メイプルストーリー』(MapleStory)が減収となったものの、『EA SPORTS FIFA ONLINE4』が過去最高の売上収益を更新し、『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)が成長したことから、PCオンラインゲームの売上収益は増加した。
『EA SPORTS FIFA ONLINE4』は、昨年末のワールドカップ期間中に流入したユーザーを維持した中で、イベントやセールスプロモーションを実施し、好評を博したことから、売上収益が大きく成長した。
『メイプルストーリー』(MapleStory)については、2月にサーバー間でキャラクター育成の難易度に不均衡があることに対しユーザーの不満が生じたことで、アクティブユーザー数が減少した。しかしながら、サーバー間における不均衡の解消やプレイ体験の改善に早急に取り組み、また、4月20日から20周年の大規模アップデートと大型報酬の付与も実施した結果、ユーザーセンチメントやユーザー数に改善が見られている。
モバイルゲームは、主に『アラド戦記モバイル』(Dungeon&Fighter Mobile)、『風の王国:Yeon』(The Kingdom of the Winds: Yeon)及び『KartRider Rush+』が減収となったものの、『HIT2』の増収寄与や『EA SPORTS FIFA MOBILE』及び『EA SPORTS FIFA ONLINE4M』の成長により、売上収益は増加した。これらの結果、韓国全体では、過去最高の四半期連結会計期間の売上収益を達成した。
中国においては、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)の増収により、売上収益が増加した。『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)は、前四半期連結会計期間から継続して、ゲーム内バランスの最適化やユーザーとのコミュニケーションの促進など、ユーザーエンゲージメントの向上に繋がる取り組みを行ってきた。この好調なトレンドの中、1月12日に実施した旧正月アップデートにおけるパッケージ販売がユーザーに好評だった。
日本においては、主に『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)の成長により、売上収益が増加した。
北米及び欧州においては、『Choices: Stories You Play』及び『メイプルストーリーM』(MapleStory M)が減収となったものの、『メイプルストーリー』(MapleStory)及び『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)の増収により、売上収益が増加した。
その他の地域においては、『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)の成長及びその他モバイルゲームの貢献により、売上収益は増加した。
費用面では、『EA SPORTS FIFA ONLINE4』及び『EA SPORTS FIFA MOBILE』に係るロイヤリティ費用の増加や、従業員数の増加や定期昇給に伴う人件費の増加により、売上原価は増加した。販売費及び一般管理費は、モバイルゲームに係るプラットフォーム費用の増加や、主に新作ローンチのプロモーションによる広告宣伝費の増加により、増加した。
報告セグメントの第1四半期累計の業績は次のとおり。
① 日本
第1四半期累計の売上収益は12億5800万円(同1.0%減)、セグメント損失は5億4200万円(前年同期は30億7500万円の損失)となった。
② 韓国
第1四半期累計の売上収益は1178億7700万円(同38.1%増)、セグメント利益は599億4500万円(同39.3%増)となった。韓国セグメントの売上収益には、子会社であるNEXON Korea Corporationの傘下にあるNEOPLE INC.の中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれる。
③ 中国
第1四半期累計の売上収益は10億8100万円(同20.3%増)、セグメント利益は6億3300万円(同25.1%増)となった。
④ 北米
第1四半期累計の売上収益は34億3200万円(同11.5%増)、セグメント損失は15億5400万円(同6億1500万円の損失)となった。
⑤ その他
第1四半期累計の売上収益は4億3900万円(同6.3%増)、セグメント損失は15億0900万円(同12億2400万円の損失)となった。
■第2四半期の業績見通し
続く第2四半期累計の業績は、売上収益2124億7800万円~2207億5100万円(前期比21.3%増~同26.0%増)、営業利益783億6300万円~849億6600万円(同28.0%増~同38.8%増)、税引前利益981億1600万円~1047億2500万円(同0.8%減~同5.9%増)、最終利益708億4900万円~759億3500万円(同9.1%増~同16.9%増)を見込む。
・売上収益:2124億7800万円~2207億5100万円(同21.3%増~同26.0%増)
・営業利益:783億6300万円~849億6600万円(同28.0%増~同38.8%増)
・税引前利益:981億1600万円~1047億2500万円(同0.8%減~同5.9%増)
・最終利益:708億4900万円~759億3500万円(同9.1%増~同16.9%増)
・EPS:82.97円~88.93円
会社情報
- 会社名
- 株式会社ネクソン
- 設立
- 2002年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3659