「温泉むすめ」を運営するエンバウンドは、民間資格である温泉ソムリエと提携する。これまで約6年間の活動を積み重ねてきた温泉むすめを全国の温泉地や温泉ファン、温泉関係者に届けるための包括的な取り組みをすることが決定した。
◆温泉むすめとは
温泉むすめは、キャラクターや声優などのコンテンツを通じて、日本全国の温泉地や地方都市の魅力を国内外に発信するために2017年3月に立ち上がった「地域活性化プロジェクト」。代表の橋本は、2011年の東日本大震災で被災した福島県の出身で震災当時はフランスに在住。世界標準となりつつあるサブカルチャーコンテンツを活用することで日本中を元気にするために帰国した経歴を持つ。
現在、125のキャラクターのうち、国内外の18か所の温泉地の観光大使や温泉大使を拝命。これまで地方都市を中心に50箇所近くでイベントを行い、地方の観光地へファンを送客するだけでなく、大きな経済効果をもたらしている。今後は有名な温泉地だけでなく、コロナ禍の影響が今でも尾を引く小さな観光地にも着目し、さらに全国規模で盛り上げることを目標としている。
◆温泉ソムリエとは
温泉ソムリエ協会が運営している民間資格。2002年に新潟県の赤倉温泉の旅館経営者である遠間和広氏によって発案した温泉資格の一つで、温泉旅館の経営者をはじめとした温浴業界、医療従事者、研究機関、芸能人などにも取得者が多いことで知られている。
楽しみながら温泉のことや正しい入浴方法を学ぶことにより、「温泉の魅力」を再発見し、日々の入浴や温泉を通して心も体も健康になることを目的に設立。「温泉の知識」と「正しい入浴法」を会得した参加者に「温泉ソムリエ」の資格が付与される。
◆温泉むすめ×温泉ソムリエ
幅広い世代温泉地の魅力を伝える温泉むすめと、幅広い世代や職業が資格を持ち、これからも温泉の魅力を発信し続けたいと願う温泉ソムリエ双方の思惑が合致して、今回の提携に発展。温泉むすめのファンだけでなく、声優やコンテンツが好きなファンにも温泉ソムリエの資格取得を促し、まだ温泉むすめがいない温泉地や温泉むすめの活用が始まっていない温泉地にはソムリエのネットワークを活かして、アプローチを広げるのが狙い。
◆提携内容
1. 温泉ソムリエの講座で温泉むすめを紹介
温泉むすめの等身大キャラクターを使いながら、温泉むすめのこれまでの活動や目的、キャラクターの特徴を受講者に伝えることで、全国の温泉地で見かける温泉むすめへの理解を深め、キャラクターを通じて、温泉地の魅力を知る。
2. 温泉むすめの活用を増やす
まだ温泉むすめがいない温泉地や活用が始まっていない温泉地へ、温泉ソムリエのネットワークを活かしてアプローチを行い、温泉むすめの活用を広げる。最終的には300以上の温泉むすめを誕生させる。
3. 温泉むすめのキャラクターが温泉ソムリエを取得
温泉の神さまである温泉むすめは、物語上お台場にある温泉むすめ専用の学校「温泉むすめ師範学校」で温泉に関する学問「温泉学」を学んでおり、その一環として温泉ソムリエの資格取得を設けて、多くのキャラクターが資格取得を目指す。具体的には全国の温泉ソムリエの講座に温泉むすめ(等身大パネル)が出張して、受講することでソムリエの資格を得る。
4. 幅広い世代が温泉ソムリエを取得
温泉むすめのファンや声優、コンテンツが好きなファンに温泉ソムリエの資格取得を促し、幅広い世代の人々に温泉の魅力を知ってもらう。さらにすでに資格を持つも温泉の理解を深めるために、再受講することで割引を行ったり、受講者限定の温泉むすめグッズを進呈する。