Unyte、ガイアックスとDAOコンサルティング事業で提携

Unyteとガイアックス<3775>は、この日(5月30日)、新規DAO組成の際のUnyte導入についての業務提携を開始したと発表した。Unyteは販路の開拓を目的として、「貢献の見えにくさ」や「報酬の分配制度の未整備」などDAO組成時のクライアントの課題の解決を求めるガイアックスと提携を行うことになった。

ガイアックスは、Blockchainに関する知見や、コミュニティ作りのノウハウを活かし、企業や自治体のDAO組成をコンサルティングしている。これまで、地方創生の課題を解決するDAO「美しい村DAO」や、日本初のDAO型シェアハウスなど、複数企業のDAO組成に関わってきた知見がある。

Unyteは、Discord内のコミュニティメンバーの貢献を可視化し、報酬分配を効率的に行うツールを開発している。Unyteを導入することでチーム独自のトークンを作成できるだけでなく、イベントへの参加やコミュニティでの発言、広報活動などの貢献に応じて、報酬にあたるトークンを自動で分配できる。また、獲得したトークンをNFTやグッズなどのアイテムと引き換える機能も備えている。これらの機能を組み合わせることで、積極的に活動しDAOに貢献しているメンバーの可視化と、貢献に応じた報酬分配およびインセンティブの設計を一つのツールで完結させることができる。

今回の業務提携により、コンサルティング時の、クライアントのDAO組成時のメンバーの貢献活動を促進することに対して最適な解決策を提案できる、としている。

 

■ガイアックスweb3事業本部長 峯荒夢氏 コメント
ガイアックスはシェアリングエコノミーの進化したものとして自律分散型組織DAOに取り組んでまいりました。このDAOには大きく分けて4つの要素があります。DAOのビジョン、DAOに参加するメンバー、ビジョンを達成するルール、そして貢献度に応じて付与されるインセンティブです。この重要な要素であるインセンティブの付与について、属人化を防ぎ、すべてのメンバーが納得できる形で行う前提として、貢献の客観的な可視化が欠かせません。その上でインセンティブの付与ルールを設計し、さらに実際の付与を自動化することでより優れたDAOを組成することができます。

このインセンティブにおける課題を解決してくれるUnyteには非常に高い期待をしており、今回の連携により、より質の高いDAOを世に送り出せると確信しております。Unyteと一緒に、日本から良質のDAOを一つでも多く産み出していけるよう努めてまいります。

■ガイアックスweb3事業本部 DAOコンサルタント 上井 登志之氏 コメント
貢献度の可視化は、ゼロイチのDAO組成において苦労するポイントです。
特に、DAOメンバーにオペレーションワークが日常的に発生する場合、メンバーの貢献活動を計算し、トークンとして還元すること自体がタスクでした。

Unyteを利用することで、貢献度の可視化が自動化されます。また、今後の機能開発によりトークンの移動も自動化されることで、DAOでプロジェクトを運営することのハードルが大きく下がると考えます。
今回の提携に伴い、クライアント企業のDAO組成の成功により一層貢献できると考えております。

■株式会社Unyte Founder兼CEO 上泉 雄暉氏 コメント
コミュニティの中で行われる活動に明確な報酬を付与し、意思決定プロセスを分散化させることで、意欲のあるメンバーが自ら主体となって活動できるDAOという組織形態に非常に大きな可能性を感じ、これまでUnyteの開発を進めてきました。この度、多くのDAOへの支援実績を持つガイアックス様とご一緒できる機会をいただき非常に嬉しく思います。

今後、自治体やNPOおよび企業のユーザーコミュニティを中心にDAO化が急速に進むことが予想される中で、DAOにおける貢献度の可視化と適切なトークン分配を行うことが益々重要になります。ツールの提供に留まらず、インセンティブ設計に関する事例と知見の共有を通じて皆様のDAOの繁栄に貢献できるよう、Unyteチーム一同精進してまいります。