【ゲーム株概況(5/30)】『つなキャン』で「大化け期待」と株式新聞推奨のenishが連日のストップ高 『ダイの大冒険』開発のNJHDも堅調
5月30日の東京株式市場は4日続伸。日経平均株価は、前日比94円62銭の3万1328円16銭で取引を終えた。上値では利益確定の売りに押されたものの、マイナスに転じると押し目買いが入り、指数を下支えした。前日の米国市場が休みだったこともあり、手がかり材料に乏しい1日だった。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、enish<3667>が連日のストップ高。『ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!(つなキャン)』への期待から買いを集めているようだ。
発端となったのは株式新聞の報道だ。同紙は、『つなキャン』で「大化けが期待される」とし、『パズドラ』や『モンスターストライク』のような相場は難しいかもしれないが、「バンクオブイノベのメメントモリ相場くらいならは決して夢ではないだろう」とし、短・中期の割り切った投資を推奨している。
ちなみに、引き合いに出されたバンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>も買われた。主力タイトル『メメントモリ』で、新魔女「アーティ」が登場するイベント「魔刃に呑まれし洞窟探索」を5月31日17時30分より開催する予定で、売上アップが期待されているようだ。
また、エヌジェイホールディングス(NJHD)<9421>が3日続伸。同社の子会社ゲームスタジオが開発を担当する、『インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険』が9月28日に世界同時発売されることが決定したことが市場の評価材料となっているようだ。
monoAI technology<5240>は反発。『フォートナイト』に特化した企業独自のメタバース空間制作サービスを開始すると発表して急騰した後、利食い売り押されていた。
市場全体を見ると、東証一部の主力株が連日の上昇で高値警戒感が浮上し、方向感に乏しい展開となる中で、グロース市場に出遅れ感が出ている状況にある。乗り遅れた個人投資家を中心に値動きの軽い銘柄に循環的に物色している動きも見受けられる。
このほか、任天堂<7974>もしっかり。イルミネーションと同社が共同で制作する映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の日本国内の興行収入が100億円を突破したとの発表が材料視された。4月28日の公開から31日間での興行収入100億円突破となり、洋画アニメ史上最速だという。
会社情報
- 会社名
- 株式会社enish
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 安徳 孝平
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3667
会社情報
- 会社名
- 株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
- 設立
- 1991年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 筒井 俊光
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高96億9800万円、営業利益1億200万円、経常利益9600万円、最終利益2億7400万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 9421