【ゲーム株概況(6/1)】『トレバ』中国進出発表でサイバーステップがストップ高 目標株価引き上げのコナミGやKADOKAWAも高い
6月1日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前日比260円13銭高の3万1148円01銭で取引を終えた。取引が始まると方向感のない展開が続いたが、米下院で債務上限停止法案の可決が伝えられると上げ幅を拡大した。その後は売りに押されて一時もみあうも、指数寄与度の大きい半導体関連を中心に物色され、引けにかけて堅調に推移した。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、サイバーステップ<3810>がストップ高。この日(6月1日)、主力サービスであるクレーンゲームアプリ『トレバ』の中国市場への進出にあたり、中国におけるマーケティング、コミュニティ運営、EC等で実績のあるACDと業務提携を締結したことが刺激材料となった。中国向けクレーンゲームアプリの配信は年内を計画し、中国市場に適した開発、カスタマイズを行うという。
この日は、レーティングや目標株価の変更が出ており、関連銘柄が物色された。コナミグループ<9766>が反発。SMBC日興証券がレーティング「1」の継続とし、目標株価を6900円から9300円に引き上げたことが材料視されたようだ。KADOKAWA<9468>は続伸。こちらは岩井コスモ証券が「A」の継続とし、目標株価を3350円から3700円とした。
このほか、カプコン<9697>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「ニュートラル」の継続とし、目標株価を3900円から4900円に引き上げた。ただし、時価は5600円と目標株価を上回っている状況にある。フリュー<6238>も岡三証券が目標株価を1500円から1330円に引き下げたが、株価は反発した。
■三菱UFJモルガン・スタンレー証券
カプコン<9697> 「ニュートラル」→「ニュートラル」、3900円→4900円
■岡三証券
フリュー<6238> 「強気」→「強気」、1500円→1330円
■岩井コスモ証券
KADOKAWA<9468> 「A」→「A」、3350円→3700円
■SMBC日興証券
コナミグループ<9766> 「1」→「1」、6900円→9300円
他方、まんだらけ<3652>が続落。前日に4月の月次売上高を発表し、全店合計は前年同月に比べ1億4100万円(16.9%増)の9億7400万円だったと発表した。2023年10月から7ヶ月連続の2ケタ増となった。前日に年初来高値を更新したディー・エル・イー(DLE)<3686>が利食い売りに押された。連日のストップ高だったenish<3667>も年初来高値更新後は前日終値付近でもみあった。
会社情報
- 会社名
- サイバーステップ株式会社
- 設立
- 2000年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 佐藤 類
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高74億1600万円、営業損益13億5300万円の赤字、経常損益14億8800万円の赤字、最終利益20億9700万円の赤字(2022年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3810
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2554億2900万円、営業利益259億3100万円、経常利益266億6900万円、最終利益126億7900万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468
会社情報
- 会社名
- コナミグループ株式会社
- 設立
- 1973年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3143億2100万円、営業利益461億8500万円、最終利益348億9500万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
- 証券コード
- 9766