セガは、本日(6 月16 日)、「RGG SUMMIT SUMMER 2023 龍が如くスタジオ 新作発表会」を開催した。本イベントは、龍が如くスタジオから今後発表されるタイトルについての最新情報を、日本・北米・ヨーロッパ・アジア各地域へお届けするというもの。
■『龍が如く7 外伝 名を消した男』パート
イベントが始まると、まずは代表の横山昌義氏が登壇して挨拶を行った。なお、昨年2022 年9月14日に開催した「RGG SUMMIT 2022 」では、『龍が如く 維新!極』のゲーム内容を中心に、『龍が如く7 外伝 名を消した男』や『龍が如く8 』を制作中であることを発表していた。▲龍が如くスタジオ代表・横山昌義氏。 本イベントでも、まずは先日公開された『龍が如く7 外伝 名を消した男』(2023年11月9日発売予定)のファーストトレーラーを上映。タイトル発売の経緯など、ゲーム内容の紹介を行った。VIDEO 本作において、桐生一馬のビジュアルがやや変化している点について横山氏は「タイトルにある通り桐生一馬は“名を消した男”となっており、『龍が如く6 命の詩。』の最後に自分の存在を隠して生きていくことで愛する家族を守る決断をします。本作では、かつて桐生一馬だった男の今が描かれている作品になっています。なので、桐生一馬のイメージにあったグレーのスーツに赤いシャツではありません。今はとある組織のエージェントとして存在を消しながら生きているため、少し地味な恰好になっています」と説明を行った。 また、バトルアクションに関しても昨夜完成したという2 つの映像を公開。 まず新バトルアクション「応龍」では、打撃アクションを中心に、これまでの『龍が如く』シリーズで楽しめた喧嘩バトルの発展形が楽しめるようになっているという。
また、新バトルアクション「エージェント」では、さまざまなガジェットを駆使して敵を蹴散らしていく。例えば、ワイヤーで敵を縛って投げたり、複数のドローンを動かして敵の妨害をしたり、1 体多数のシーンに有用なスタイルとなっている。また、ワイヤーは敵だけでなく看板など街中のオブジェクトを動かすのにも使用可能とのこと。
本作は桐生一馬の単独主人公であるため、アクションアドベンチャー作品になっている。『龍が如く』シリーズでは、“街で遊ぶ”ことを大切にしているため、バトルアクション「エージェント」の追加により、バトルの戦略性がより奥深いものになっているはずだと紹介した。 そのほか、『龍が如く7 外伝 名を消した男』の舞台は「大阪・蒼天掘」であることが明かされた。また、『龍が如く7 光と闇の行方』の裏側を描いた作品になっているため、「横浜・伊勢佐木異人町」も登場するとのこと。舞台設定が決まった経緯について横山氏は、日本最大の極道組織の本拠地だからというところに繋がってくるが、この辺りについては今後発表していくストーリーラインに沿って明かしていきたいと述べた。 ここで、桐生一馬役の黒田祟矢さん、獅子堂康生役の本宮泰風さん、鶴野裕樹役の山口祥行さん、赤目役のファーストサマーウイカさんらが登壇。自身が演じたキャラクターについてのトークを行った。
▲桐生一馬役の黒田祟矢さん。
▲獅子堂康生役の本宮泰風さん。
▲鶴野裕樹役の山口祥行さん。
▲赤目役のファーストサマーウイカさん。
ファンの方々からの反響を聞かれた黒田さんは「『龍が如く6 命の詩。』で一旦、終わった感じになっていたので周りの方々にはとにかく喜んでいただけました」とコメント。ゲームシステムがどのような感じになっているかをよく聞かれたと答えた。また、自身の心境としては「また桐生一馬を演じることができることに対する喜びが湧き出ています」と語ってくれた。 ちなみに、横山氏曰く音声収録は『龍が如く8 』より本作の方が後に実施されているという。時間軸的には逆行する形となり、過去に遡って桐生一馬を演じることについて問われた黒田さんは、『龍が如く0 誓いの場所』を例に出し、「また、若かりし桐生一馬を演じられたことに面白味を感じました」と感想を述べた。 次に、オファーを受けた際の印象を聞かれた本宮さんは「ゲーム界の大作なので、ありがたかったのです。迷いもあり結論を出すまでに時間がかかりましたが、覚悟をしてお受けしました」と回答。また、ドラマ『日本統一』でプロデューサー目線も持っている身として「長く続いている作品には必ず共通していることがあって、それは必ず制作サイドの方々が作品に愛情を持っていることです。この現場に来た時もそれを感じることができました」と話した。 続いて、鶴野裕樹を演じた山口さんは「黒田さんよりセリフ量が多かったので、俺で大丈夫なの!?と思うことはありました」と率直な感想を述べた。なお、本宮さん、山口さんは関西人ではないにも関わらず、獅子堂と鶴野の関西弁を上手く演じていたとのことで、その部分にも注目してほしいと横山氏がポイントを挙げた。 最後に、コロナ禍に『龍が如く7 光と闇の行方』をプレイし、初めて『龍が如く』シリーズに触れたというウイカさんは、どうしても次回作に出演したいとの想いから、事前に開催されていた「生キャバ嬢オーディション」にも参加。その時、実は制作側は既に事務所を通して赤目役を依頼していたが、ウイカさんがそのことを知っているかどうか分からず、戸惑いがあったことを横山氏が明かした。 念願が叶って『龍が如く』シリーズに出演することが決まったウイカさんは、収録の際に「(ゲームって)こうやって作っているんだと浮ついていました」とコメント。他の面々も、カメラの台数や台本の厚さに驚いたと振り返った。ちなみに、ウイカさんはネタバレを受けたくないという理由から、台本は「極力、自分以外のところは読まないようにしていました」と率直にファンとしての意見を述べてくれた。 さらに、会場には来られなかった三代目 西谷誉役のキム・ジェウクさんから届いたビデオメッセージを公開。今回の出演に関してキムさんは「世界中から愛されている『龍が如く』シリーズに今回、出演することができて大変嬉しく思っております。自身の出演シーンを少しだけ拝見させていただいたのですが、凄く迫力のある、リアルな感じに仕上がっていて個人的にもワクワクしています」と語った。 ここで、ファーストトレーラーで天守閣に座って桐生一馬に「お前の名は?」と問いかけていた男が「三代目 西谷誉」であることが判明する。西谷誉は『龍が如く0 誓いの場所』にも登場しているが、渡世名となっており、その時とは異なる人物であるとのこと。
▲三代目 西谷誉役のキム・ジェウクさん。
そうして本宮さん、山口さん、ウイカさんが降壇し、代わりに春日一番役の中谷一博さんが登壇。横山氏、黒田さんを含めた3 名で『龍が如く8 』についての紹介を行った。
■『龍が如く8 』パート
▲春日一番役の中谷一博さん。
まずは、こちらも先日公開された2nd ティザートレーラーを公開した。VIDEO こちらのトレーラーについて横山氏は「春日一番は『龍が如く7 光と闇の行方』でも横浜・伊勢佐木異人町のゴミ捨て場に裸で捨てられていたんです。そこから、仲間を見つけて成り上がっていく姿を描いていたので、この人は毎回こんな感じなのかもしれません」とコメント。トレーラーで一番がいる場所については、海外ということしか明かせないとのことだった。ただし、ワンシチュエーションのみのシーンではなく、舞台として登場すると明言。本作は、過去最大規模の舞台になっていると自信を覗かせた。 ちなみに、この映像は編集したPV ではなく、作中の序盤に含まれているムービーをそのまま流しているという。 ボイス収録の際はまだ映像がなくセリフとト書きだけだったと振り返った中谷さんは「ある物語があってああいった息遣いになっています。ただ、収録をしていたときはちゃんと服を着ていたので安心してください」と少しだけ裏側を話してくれた。 イベントの終盤には、サプライズとして春日一番と桐生一馬の会話シーンの一部が初公開。こちらのシーンも作中の本編に収録されているものになるとのこと。
こちらのワンシーンからは「一番が紗栄子にプロポーズしたがフラれた」、「桐生が紗栄子のことを知っている」など驚きの情報が明らかとなったが、こちらの映像からも本編のストーリーは全く想像できないものになっている。また、どういった経緯でこの会話に至ったかは明かせないが、『龍が如く8 』の中でここに至るまでに二人の関係性は生まれていると横山氏はコメント。二人の主人公がこういった形で絡むところを見せたかったと意図を話した。 最後に、今後「RGG SUMMIT FALL 2023 」の開催を予定していることが発表された。こちらの開催時期は、昨年の「RGG SUMMIT 」と同様のタイミングになりそうとの話だったので、9 月頃を想定しておくと良さそうだ。本日、公開された新情報に胸を膨らませながら、引き続き、龍が如くスタジオの最新情報を期待して待ちたい。
(取材・文 編集部:山岡広樹)
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