ネクソン、第2四半期(1～6月)決算は売上収益24％増、営業益37％増に　既存タイトルの成長と『Wars of Prasia』と『HIT2』の貢献で過去最高の売上収益に

ネクソン<3659>は、8月9日、2023年12月期の第2四半期累計（1～6月）の連結決算（IFRS）を発表、『EA SPORTS FIFA ONLINE 4』と『EA SPORTS FIFA MOBILE』『ブルーアーカイブ』の成長に加え、3月30日にローンチした『Wars of Prasia』と『HIT2』の貢献により、過去最高の第2四半期期間の売上収益を達成した。

売上収益2185億2300万円（前年同期比24.8％増）
営業利益838億8900万円（同37.1％増）
税引前利益1147億3000万円(同14.0%増)
最終利益773億2900万円（同15.9％増）

韓国においては、『メイプルストーリー』が前年同期比で減収となったものの、『EA SPORTS FIFA ONLINE 4』が過去最高の売上収益を更新し、『Wars of Prasia』が増収に寄与したことから、PCオンラインゲームの売上収益は前年同期比で増加した。『EA SPORTS FIFA ONLINE 4』は、昨年末のワールドカップ以降も良好なトレンドを継続し、売上収益が成長した。

『メイプルストーリー』は、4月の課金施策改善後のユーザー数が想定ほど伸びなかったため、第3四半期連結会計期間の重要アップデートを前に、課金施策よりもユーザー数の増加により注力する方針に切り替えた。その結果、アクティブユーザー数は前年同期比で2ケタ成長した一方で、売上収益は前年同期比で減少した。モバイルゲームは、主に『アラド戦記モバイル』が減収となったものの、『Wars of Prasia』および『HIT2』の増収寄与や『EA SPORTS FIFA MOBILE』の成長により、売上収益は前年同期比でわずかに増加した。これらの結果、韓国全体では過去最高の第2四半期連結会計期間の売上収益を達成した。

中国においては、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』の減収により、売上収益が前年同期比で減少した。『アラド戦記』は、安定的に運用することに注力しながら、4月の労働節アップデートおよび6月の15周年アップデートを実施した。アクティブユーザー数は前年同期と比べて増加したが、前年同期比で大幅に売上収益が成長した昨年の第2四半期連結会計期間との比較で、売上収益は減少した。

日本においては、『ブルーアーカイブ』および『メイプルストーリー』の成長により、売上収益が前年同期比で増加した。

北米および欧州においては、『Choices: Stories You Play』およびその他モバイルゲームの減収により、売上収益が前年同期比で減少した。

その他の地域においては、『メイプルストーリー』およびローンチ後一定期間が経過したモバイルタイトルが減収となったものの、5月23日に台湾・香港・マカオでローンチした『HIT2』の増収寄与により、売上収益は前年同期比で増加した。

▼オーウェン・マホニー社長コメント
「当社は5四半期連続で売上収益の二桁成長を達成し、営業利益は前年同期比で22%増加しました。『FIFA ONLINE 41』『FIFA MOBILE2』『Wars of Prasia』『HIT2』及び『ブルーアーカイブ』が当第2四半期の業績を牽引し、『メイプルストーリー』並びに『アラド戦記』においてはプレイヤーエンゲージメントが高まりました」

「既存バーチャルワールドの着実な成長、新作パイプラインから新たなヒットが生まれる可能性、そして昨今の為替相場を踏まえると、当社へ投資するのにこれほど絶好の機会はないと考えています。この考えに基づき、2022年に発表した1,000億円の自己株式取得計画の完了日を1年早め、更にこのうち200億円相当の自己株式取得を明日8月10日より3ヶ月間で実施することを取締役会にて決議しました」

■第3四半期の業績見通し

なお、同社は2023年12月期通期の連結業績予想については、現時点で通期の合理的な業績予想の算定が困難であるとし、第3四半期累計の業績予想を開示している。第3四半期の業績予想は以下のとおり。

売上収益3283億7400万円～3382億9100万円（前年同期比20.5％増～24.1%増)
営業利益1205億700万円～1283億4600万円（同30.0％増～38.4%増）
税引前利益1555億4700万円～1633億9200万円（同0.6％減～4.4％増)
最終利益1054億9500万円～1114億2900万円（同2.3％減～3.2％増）