サイバーエージェント、Unity向けオーディオ管理・再生パッケージ「Audio Conductor」をオープンソースとして公開

サイバーエージェント<4751>は、この日(9月13日)、Unity向けのオーディオ管理・再生パッケージ「Audio Conductor」を、2023年9月13日よりオープンソースソフトウェア(以下OSS)として公開したことを明らかにした。

「Audio Conductor」は、Unityのオーディオ機能をより便利に扱うためのシステム。本システムではオーディオクリップとそれを再生する際の音量やピッチ、ループの有無やフェードイン/アウトの時間などのパラメータをトラックという単位で一元管理できる。トラックを複数まとめたものをキュー、キューを複数まとめたものをキューシートという単位で管理する。キャラクターごとやシーンごとにキューシートを定義することで、オーディオクリップを用途別に管理できるようになり、エンジニア以外の開発メンバーでも直感的にキューシートの編集が行えるよう、専用GUIウィンドウを提供している。

同社のゲーム・エンターテイメント事業部では、数多くのプロジェクトでUnityを用いた開発を行っており、その中で、より開発を効率化するための施策の一環として、本パッケージ「Audio Conductor」を開発した。そしてこのたび、OSSによる業界への貢献を目的に、本パッケージもOSSとして公開しているという。

■「Audio Conductor」の特徴
1.オーディオクリップとその再生時パラメータの一元管理
トラックという単位でオーディオクリップとそれを再生する際のパラメータを一元管理することができる。同一のオーディオクリップでも再生場面ごとにパラメータを定義して再生することもできる。

2. GUIエディタ
キューとトラックの入れ子構造を一覧で表示/編集できるツリービュー、選択中のキューやトラックを編集するインスペクタといったエンジニア以外であっても直感的にキューシートの編集を行うことが可能なGUIエディタを提供している。

3. カテゴリ管理
トラックをまとめたキューには利用者が自由に定義できるカテゴリを割り当てることができる。例えばBGM、SE、ボイスといったカテゴリを定義して割り当てることで管理が容易になる。カテゴリにはオーディオミキサーグループを紐付けることができるため、ランタイムでは「SEだけ音量を小さくする」「ボイス再生時はBGMをダッキングする」といった制御も可能となっている。

4. 同時再生数の制御
キュー、キューシート、カテゴリには同時再生数とその制御タイプ(優先度順/先着順)を設定することができる。

■「Audio Conductor」ダウンロード
https://github.com/CyberAgentGameEntertainment/AudioConductor

株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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