
Roblox(ロブロックス)は、本日(7月21日)、新サービスとして「Build」に関する発表を行った。
「Build(ビルド)」は、ロブロックスのアプリ上に搭載される新しいモバイル向けの制作タブ。それに伴い、多様なレベルのクリエイターに向けた新しいAIツールも実装する。
「Build」を使用してテキストプロンプトを打ち込むと、ロブロックスのアプリ上で直接ゲームを制作できるようになる。例えば、クリエイターが「環境的な障害物のある深い森を舞台にした、のんびりした感じのアドベンチャーゲームを作ろう」と入力すると、Buildはプレイ可能なゲームのベースを制作する。クリエイターはそれを使ってイテレーション(反復改善)やプレイテストを行ったり、友人と共有したり、ロブロックスで公開したりすることが可能になる。
「Build」は、幅広いAIモデルを搭載しているため、アプリから離れることなくゲームプレイのメカニクス、環境、キャラクター、ビジュアルスタイル、サウンドなどを処理することができる。ロブロックスにはもともとゲームを制作するための無料開発ツール「Roblox Studio(ロブロックススタジオ)」があるが、「Build」によってRoblox Studioの拡張機能がメインアプリにも実装されるようになる。
共有のバックエンド、モデル、チャット履歴を利用して、クリエイターはまず「Build」で作業を開始し、Studioのより幅広い機能を使って作品を進化させることができる。また、Studioからエージェントを起動し、モバイルデバイスから進捗状況を確認することも可能だ。
■BuildとStudio向けの新しいツール
ロブロックスはまた、自律エージェント型ツールのテストも進めている。これは、クリエイターが常に気を配ることなく、開発作業の一部を任せることができるものとなる。今後数ヵ月内に、BuildとStudioでは以下のようなツールの提供を開始する予定だ。
・プレイヤーがゲームを体験する前にバグを検出するプレイテストエージェント
・クリエイターが自然言語でゲームに関するあらゆる質問を行い、ダッシュボードを探し回ることなくインサイトを得ることができるアナリティクスエージェント
・エンゲージメント、リテンション(継続率)、マネタイズの向上を促進するために実行すべきテストを特定する実験エージェント
▼ロブロックス チーフ・クリエイター・エコシステム・オフィサーVlad Loktev(ヴラド・ロクテフ)氏コメント
「本日の発表により、それぞれの経験に関わらずすべてのクリエイターが新しいツールを利用できるようになります。新たな自律エージェント型ツールがプロのクリエイターにとって開発の障壁を取り除く一方で、Buildはロブロックスの全ユーザーに制作の扉を開き、自作のゲームを通じて何百万人ものユーザーにリーチする機会を提供します」
AIを搭載した制作ツールの提供を継続的に拡大していることにより、ロブロックスのクリエイターは自分が想像したものと、実際に制作できるものの間に生じる差がより少なくなっている。最近では、テキストプロンプトや画像からパラメトリックな3Dアセットを生成するプロシージャルモデルを開始した。クリエイターは再構築や調整のためのガイドラインを設定できるため、手作業によるモデリングや再生成は不要になる。
ロブロックス独自の3D基本モデルであるCubeは、シンプルな小道具から運転可能な車両まで、プロンプトをゲームですぐに使えるオブジェクトへと変換する。さらにロブロックスは間もなく、単一のプロンプトから、編集およびプレイ可能な3Dシーン全体を構築できる新たなシーン生成モデルをローンチする予定だ。
一部の機能は、7月28日よりニュージーランドのユーザー向けにパブリックアルファ版として提供される。ロブロックスは機能の改善と拡充を進めながら、今後数ヵ月ヶ月にわたって、より多くのクリエイターや地域へ「Build」を展開していく予定だ。テスト期間中、「Build」は年齢確認が完了している9歳以上のユーザーが利用できる。
ロブロックスの厳格な安全審査を通過して公開されたゲームは、年齢確認済みの16歳以上のユーザー向けにグローバルで利用できるようになる。「Build」で制作されたゲームは、「Roblox Kids」や「Roblox Select」のカタログに追加される前に、ロブロックスのすべてのゲームに適用される拡張審査プロセスを受ける。
その後、他のゲームと同じ候補プールに加わり、同様のリテンションベースディスカバリーシステムによってランク付けされる。「Build」の基本バージョンはクリエイターに無料で提供され、パワーユーザー向けには追加の有料オプションが用意される。