その2です。
任天堂、ディー・エヌ・エー、グリー、ソニーのレポートの要旨です。
■ディー・エヌ・エー<2432>
11月1日付けで、レーティング「Outperform」、目標株価4000円の継続とした。2010年7-9月期の営業利益は136億2400万円で、同証券の予想124億9300万円を上回った。ソーシャルゲームが内製、オープンともに堅調に推移した。2010年10-12月期の会社計画は、営業利益が138億8000万円で、対して同証券は141億5000万円と予想している。
決算説明会の席上、会社側は、買収したngmoco社の収益が足元ではブレークイーブンと発表したが、同証券はこれをポジティブと評価している。開示情報では2009年12月期の営業赤字は9億2000万円だった。収益モデルをダウンロード販売から「無料+アイテム課金」に変更したことが奏功したという。ngmocoの暖簾償却は、2012年3月期第1四半期からの予定。
■グリー<3632>
11月1日付けで、レーティング「Neutral」、目標株価7200円の継続とした。2010年7-9月期の営業利益は62億2000万円で、ほぼ同証券の予想どおりの結果だったため、ノーサプライズと評価。決算発表の同日、会社側は、新興国の携帯電話ユーザーを対象としたSNS「mig33」を提供するProject Gothに出資すると発表したが、金額が数億円で、持分も持分法適用関連会社の対象にはならない規模。決算説明会でも海外戦略について、明確な説明はなかった、としている。
■ソニー<6758>
10月29日付けで、レーティング「Outperform」、目標株価3000円の継続とする。2010年7-9月期の営業利益は、前年同期比1012億円増の687億円と、同証券の予想350億円を上回った。同証券では、ポジティブと評価している。原価率や販管費、ゲーム、VAIOの改善が円高の悪影響を支えたとのこと。とりわけ、ゲーム売上高は前年同月比13%減ながら、コスト削減効果で営業利益が130億円と4四半期連続で黒字化し、2011年3月通期でも黒字化を実現できる可能性が強まったと指摘している。
■任天堂<7974>
11月1日付けで、レーティング「Neutral」、目標株価2万1000円の継続とする。同証券では、決算説明会と取材を踏まえ、業績予想の見直しを行い、今期営業利益を2100億円(会社計画2100億円)、来期1721億円、再来期1396億円とする従来予想を据え置いた。同証券では、今後、(1)最大の需要期であるクリスマス商戦の動向と、(2)新型携帯ゲーム機3DSの販売動向を注視する、としている。