サイバーエージェント、23年9月期をボトムとして増収増益路線へ ABEMAを含め「調子が良いときに仕込んだ種が収穫期に向かう」(藤田社長)
サイバーエージェント<4751>の藤田晋社長(写真)は、この日(11月1日)開催した決算説明会で、2023年9月期をボトムとして増収増益路線を目指していく考えを改めて示した。「当社は、調子がいいときに次の種まきをすることをモットーとしている。ここにきて成長の種が仕込めてきたので、これから収穫期に向かうだろう」。
ABEMAに巨額の投資を行ってきたメディア事業については「ワールドカップの費用負担がなくなり、増収増益になりやすい。収穫期に向かっているフェースにある」という。
また、ネット広告については、足元の利益率改善に着手し徐々に成果が出てきたほか、AIやDXなど積極投資してきた領域も収益化が見えてきたそうだ。
ゲームは、既存タイトルの長寿化とともに、新規大型タイトルを3本リリースする。ゲームが下方修正した要因ということもあり、業績予想にはかなりコンサバ(保守的)に反映させた。プラス面を織り込んでおらず、ヒットすれば上ブレの要因となる。『ウマ娘』の特大ヒットで仕込みを増やしており、「明るい未来が考えられる」。
なお、2024年9月期の業績については、売上高7500億円(前期比4.1%増)、営業利益300億円(同22.2%増)、経常利益300億円(同20.4%増)、最終利益80億円(同50.0%増)、EPS15.80円を見込んでいる。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751