大和証券投資情報部は、2月8日付け「STOCK NEWS」で、中国検索エンジン大手のバイドゥ(大和コード:A1360)を取り上げている。
会社側の発表した10-12月期の決算は、前年同期比で101%増収、最終181%増益。広告主の増加に加え、広告単価が上昇したとのこと。2010年12月期の業績も84%増収、145%増益だった。
好決算の背景には、検索市場の拡大だけでなく、Googleの中国本土での事業縮小に伴うシェア拡大など一時的な要因もあったことから、会社側は2011年の増収率は鈍化する可能性があるとみているという。
それに対し、大和証券では、高シェアを誇る検索エンジンサイトには利用者や広告主が集まりやすいため、中国の検索市場の拡大を背景に今後も堅調な業績が続くと見ているようだ。
その一方、バイドゥは、新たな収益の柱を模索しているという。オンラインアプリケーションサイトや電子書籍、SNS関連事業への投資を拡充する方針を示しているとのこと。
新規事業のバイドゥへの利益貢献は先になりそうだが、収益源が多様化することで将来的に安定的な利益成長が期待できるとしている。