セガサミーHD、24年3月期の営業益を550億円から600億円に上方修正 セガ不調も遊技機でカバー 欧州再編で最終益は400億円から350億円に減額
セガサミーホールディングス<6460>は、11月8日、2024年3月期連結業績予想の修正を行い、売上高4740億円(前回予想4330億円)、営業利益600億円(同550億円)、経常利益630億円(同580億円)、最終利益350億円(同400億円)、EPS158.54円(同181.20円)とした。売上高と営業利益、経常利益の見通しを引き上げたものの、最終利益は引き下げた。
・売上高:4740億円(前回予想4330億円)
・営業利益:600億円(同550億円)
・経常利益:630億円(同580億円)
・最終利益:350億円(同400億円)
・EPS:158.54円(同181.20円)
従来予想からの修正率は、売上高9.4%増、営業利益9.0%増、経常利益8.6%増、最終利益12.5%減となっている。
・売上高:9.4%増
・営業利益:9.0%増
・経常利益:8.6%増
・最終利益:12.5%減
エンタテインメントコンテンツ事業におけるコンシューマ分野が前回予想を下回って推移する見込みではあるものの、遊技機事業が好調に推移していることから、売上高・経常利益は前回予想を上回る見込み。
一方で、エンタテインメントコンテンツ事業のゲーム事業を展開するコンシューマ分野において、欧州各拠点開発のタイトルポートフォリオの見直し等に伴う事業再編損等を特別損失として計上したことから、最終利益は前回予想を下回る。
気になるエンタテインメントコンテンツ事業の状況だが、コンシューマ分野においては、特に欧州スタジオ開発タイトルのフルゲーム新作、リピートタイトルの販売が想定を下回るとともに、国内F2Pタイトルの新作が不振により、サービス中止を決定している。
一方で、8月に買収したRovio Entertainment Corporationの業績を9月より連結の範囲に含めている。結果として前回予想に対して、売上高は上回り、経常利益は下回る見込み。
AM機器分野においては、プライズカテゴリーの強い需要を背景に売上高は好調に推移しているが、円安の進行による原材料価格高騰の影響を受けて、経常利益は前回予想を下回る見込み。
会社情報
- 会社名
- セガサミーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6460