セガサミーHD、9月中間決算は経常益242%増の420億円と大幅増益 ゲーム不振もスマスロ中心に遊技機好調 リゾートも黒字転換
セガサミーホールディングス<6460>は、11月8日、2024年3月期 第2四半期累計(23年4月~23年9月)の連結決算を発表し、売上高2211億5800万円(前年同期比47.3%増)、営業利益395億7900万円(同313.4%増)、経常利益420億6900万円(同242.0%増)、最終利益231億1700万円(同140.3%増)だった。
・売上高:2211億5800万円(同47.3%増)
・営業利益:395億7900万円(同313.4%増)
・経常利益:420億6900万円(同242.0%増)
・最終利益:231億1700万円(同140.3%増)
ゲームを中心とするエンタテインメントコンテンツ事業が不調だったものの、スマートスロットが好調だった遊技機事業が業績拡大をけん引した。リゾート事業も黒字転換し、収益を押し上げた。
■エンタテインメントコンテンツ事業
売上高は1210億8600万円(同3.8%増)、経常利益は90億7200万円(同47.4%減)となった。
コンシューマ分野のフルゲームにおいては、新作タイトルの販売本数は166万本(前年同期は148万本)となり、リピートタイトルの販売本数は885万本(同865万本)となった。これらの結果として、フルゲームの販売本数は全体で1052万本(同1014万本)となった。
F2Pにおいては、『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』、及び開発はセガ、パブリッシャーはバンダイナムコエンターテインメントが担う『ONE PIECE バウンティラッシュ』が牽引した。
アミューズメント機器分野では、UFOキャッチャー シリーズやプライズ等を中心に販売した。
映像・玩具分野では、映像において、劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の配分収入等を計上したほか、玩具において、新製品『ちいかわ ゆめのむちゃでかおしゃべりプリンハウス』や定番製品を販売した。
■遊技機事業
売上高は934億2400万円(同239.3%増)、経常利益は393億0700万円(同1854.6%増)となった。
パチスロ機では、グループのスマートパチスロ第2弾となる『スマスロ バイオハザード:ヴェンデッタ』等の販売に加え、第1四半期に発売した『スマスロ北斗の拳』の追加販売を行い、13万台の販売(同3万4000台の販売)となった。パチンコ機では『Pブラックラグーン4』等の販売を行い、5万6000台の販売(同2万3000台の販売)となった。
■リゾート事業
売上高は60億5700万円(同7.2%増)、経常利益は2億4900万円(同経常損失23億9200万円)となった。
リゾート事業では、『フェニックス・シーガイア・リゾート』において、政府や独自の観光需要喚起策が寄与したことや、個人客が堅調に推移したことに加え、国際会議や法人イベント等の大型MICEを開催し、コロナ禍で低調に推移していた団体客の回復が進んだ。
海外では、PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.(同社持分法適用関連会社)が運営する『パラダイスシティ』において、カジノでの日本人VIP客のドロップ額(チップ購入額)が新型コロナウイルス感染症拡大前を超える水準を維持する等、想定を上回る売上の回復が見られた。
※PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.は12月決算のため3ヶ月遅れで計上
■2024年3月期の業績見通し
2024年3月期の業績は、売上高4740億円(前期比21.7%増)、営業利益600億円(同28.2%増)、経常利益630億円(同27.3%増)、最終利益350億円(同23.8%減)、EPS158.54円を見込む。
・売上高:4740億円(同21.7%増)
・営業利益:600億円(同28.2%増)
・経常利益:630億円(同27.3%増)
・最終利益:350億円(同23.8%減)
・EPS:158.54円
計画に対する進捗率は、売上高46.7%、営業利益66.0%、経常利益66.8%、最終利益66.0%となっている。
・売上高:46.7%
・営業利益:66.0%
・経常利益:66.8%
・最終利益:66.0%
会社情報
- 会社名
- セガサミーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6460