MCF、ゲーム業界団体と協力しゲーム障害含む消費者保護に取り組む　アプリストアの公正性確保やブロックチェーンなど次世代ビジネスの環境整備も

モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は、本日11月29日、定時社員総会と理事会を東京都内で開催し、新理事を選任した。定時社員総会後に開催した記念パーティにおいて、代表理事の小島 勝見氏(写真)は、新たな環境に対応するために改定したMCFのビジョン、ミッションに沿って、ブロックチェーンなど次世代ビジネスの育成に向けた環境づくりに取り組む考えを示した。ブロックチェーンゲームのガイドライン策定にも注力する。

また、ゲームに関しても活動を行っていく。コンピュータエンターテインメント協会や日本オンラインゲーム協会、日本eスポーツ連合とゲーム業界団体と協力し、ゲーム障害を含む消費者保護に関する啓発活動も推進していく考え。このほか、イノベーションとグローバル展開の推進、新たなビジネスモデルを促進するための法制度の整備なども行っていくとのこと。

これ以外にも、MCFでは、デジタルプラットフォーム運営事業者とアプリ事業者感の取引の透明性や公正性の確保を行う透明化法に関連して、アプリ事業者の相談に応じ解決に向けた支援を行うデジタルプラットフォーム取引相談窓口「DPCD」を経済産業省より委託を受けて運営しており、アプリビジネスの環境改善に日々取り組んでいるという。

来賓で挨拶した内閣官房デジタル市場競争本部 事務局次長 成田 達治氏は、アプリストアなどモバイルのエコシステムをフェアな競争環境にしてイノベーションを活性化し、それによってユーザーが多様な選択肢を享受できるような社会にしていくための法整備に取り組んでいると述べた。G7においてアプリストアの競争を生むための問題提起を行ったところ、様々なアイディアや取り組み事例、手数料率などの意見が寄せられたとのこと。

続いて総務省総合通信基盤局電気通信事業部利用環境課 課長の中村 朋浩氏は、MCFと協力してモバイルコンテンツやアプリのプライバシー保護について取り組んでいると述べた。個人情報や利用者情報の保護は、グローバルでビジネス展開を行っていくうえでも重要な要素であるとし、スマートフォンの利用者情報に関する規律も今後どこかのタイミングでアップデートする可能性がある、とした。

■新理事

【代表理事】
・㈱エムティーアイ 上席執行役員 モバイルサービス営業本部 本部長 小島 勝見（事務局担当理事）（知財・著作権委員会担当理事）

【専務理事】
・ソーシャルアントレプレナ・イニシアティブ・ジャパン㈱ 代表兼主席研究員 岸原 孝昌（総務委員会担当理事）

【常務理事】
・ガンホー・オンライン・エンターテイメント㈱ 常勤監査役 越智 政人（コンテンツプロバイダ委員会 担当理事）
・(一社)融合研究所 上席研究員 寺田 眞治（コンテンツプロバイダ委員会 消費者担当）
・㈱Mobile360 代表取締役社長 伊藤 幸司（業務・海外ビジネス委員会 担当理事 海外担当）

【理事】
・グリー㈱ 法務知財部 事業法務グループ 法務第 1 チーム マネージャー 山ノ口 純子
・㈱サイバーエージェント 渉外室 渉外室長 畑 敦之
・㈱サイバード 最高採用責任者 コーポレート統括本部
・人事統括部 コーポレートコミュニケーション部 部長 水野 聖子
・㈱ディー・エヌ・エー CEO 室事業推進グループ グループリーダー 田中 俊郎
・フリュー㈱ 常務取締役・技術担当 稲毛 勝行
・LINE ヤフー㈱ 政策企画統括本部長 加納 美幸