テレビ朝日と壽屋が資本業務提携 テレビ朝日が壽屋株式106万株を19億2500万円で取得 オリジナルIPの共同開発とビジネス展開で協業
テレビ朝日ホールディングス<9409>は、この日(12月11日)、連結子会社であるテレビ朝日が壽屋(コトブキヤ)<7809>と資本業務提携することを明らかにした。資本提携では、テレビ朝日は、壽屋の発行済株式総数の12.6%に相当する106万株を19億2500万円で取得するとのこと。多摩信用金庫、西武信用金庫、三井住友銀行、三菱 UFJ 銀行、山梨中央銀行及びいっこう社から、市場外相対取引で取得する。
業務提携では、テレビ朝日と壽屋は相互に協力して、両社の成長戦略を実現する強力なパートナーとなり、両社の企業価値の向上を目指すことを目的として、主に以下の事項について協議・検討・協業をおこなっていく。
①オリジナルIP・コンテンツの共同開発及び二次利用の共同展開
②両社の保有するIP・コンテンツを活用した商品化、メディア展開等における更なるビジネス展開
③メタバースなど新領域でのビジネス展開
④人事交流を通じた両社のコンテンツ開発・展開力の強化
壽屋サイドでは、メディア・放送業界におけるリーディングカンパニーであるテレビ朝日と連携することで、オリジナルIP創出・拡充による収益力を強化するとともに、新領域への事業展開を加速する、としている。また、双方の保有するコンテンツを活用し包括的な連携を行い、これまでにないコンテンツの企画・開発を検討していくという。
意外な組み合わせに見えるが、両社は、これまでメタバース関連の事業などで連携してきたという。そうしたなか、両社の強みを活かしてIPやコンテンツの開発・展開等においてさらに連携を深め、良質なコンテンツを生み出し続けるエコシステムを構築することで、それぞれの企業価値を向上させていくことを目的として、今回の決定に至った、としている。
■株式会社壽屋 代表取締役社長 清水 一行氏コメント
当社は「私たちが作り出すホビーを通じて世界の人々と幸せを共有する」をミッションとして、オリジナルIP拡充に向けた投資・育成や、プラモデル・フィギュアに続く新領域の確立などを成長戦略に掲げ、積極的な施策を推し進めてまいりました。
こうしたなか、メディア展開において強いノウハウと実績を持つテレビ朝日と、お互いの企業価値向上に向けた資本業務提携を締結できたことを大変喜ばしく思っております。両社のリソース、ノウハウ、強みを存分に生かし、共創に取り組むことで、事業強化・拡大を図るとともに、長期的な事業発展の実現を目指したいと考えております。
創立から70年、当社は常に新しいことに挑戦しながら今日まで歩んできました。この度のパートナーシップにより、これまで以上にユーザーの皆さまに喜んでいただける製品・サービスを提供すべく、よりグローバルなエンターテインメント企業の実現を目指してまいります。
■株式会社テレビ朝日 代表取締役会長 早河 洋氏コメント
当社グループは、今年度から新たな中期経営計画「BREAKOUT STATION!新しい時代のテレビ朝日 経営計画2023-2025」として、“すべての価値の源泉はコンテンツにある”という基本理念のもと、コンテンツをあらゆるメディアに360°展開し、コンテンツ価値を最大化する「360°戦略」を推進しています。
その中でもIPビジネスを中心に新領域へ挑戦する成長戦略としてアニメ・ゲーム事業、メタバース事業などでのビジネス開発を強化しています。
テレビ朝日と壽屋は、これまでも当社が展開するメタバース空間を活用してイベントを開催するなど連携してまいりました。
当社の持つIP・コンテンツ制作力およびメディアによる展開力と、壽屋の持つクオリティの高い商品化技術や、海外を含む幅広い販売網などお互いの強みを活用することで、IP・コンテンツの開発や⼆次利用展開で連携を深め、コンテンツの価値を最大化する体制を構築してまいります
会社情報
- 会社名
- テレビ朝日
会社情報
- 会社名
- 株式会社壽屋(コトブキヤ)
- 設立
- 1953年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 清水 一行
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高163億7900万円、営業利益16億5600万円、経常利益16億円、最終利益11億300万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 7809